「もしも!のときあなたは?」防災セミナー開催

(写真の解説)
講演のあとのグループワークの様子。ディスカッションのテーマは「2日前の11時50分、震度6強の大地震が発生しました。その時あなたはどこに?」でした。

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当協会主催の福祉セミナーも数えて6回目。今年度は「見えない危険から身を守る・視覚に障害のある方が安心して暮らすために」を年間テーマに開催しています。
11月26日のセミナーは、認定NPO法人ゆめ風基金から八幡隆司さんを講師にお招きし、「視覚障害者と関係者にとっての防災対策」と題して開催しました。
第1部は、昨年発生した能登半島地震の事例、大地震と豪雨災害の違い、視覚障害者と関係者が災害時に困ること、災害のために備えておくこと、を豊富な事例を交えてお話しいただきました。そして最大の防災は、日ごろからご近所や地域の人とのつながりを持っておくこと、また、普段から災害時に役立つ工夫や生活をすることが大事だとおっしゃっていました。
第2部は、グループワークとして、具体的な事例に自分を当てはめて、参加者同士で共有しました。
以下にセミナーのポイントを掲載しますので、ぜひ参考になさってください。

最大の防災とは?

1.日ごろから、様々な関係を構築していること
2.障害当事者自身が地域の人としっかりつながっていること

普段から災害に役立つ工夫を

1.グループメールやグループラインが災害時の安否確認にも役立つ
2.モバイルバッテリーを普段から持っておく
3.長期保存の食品を備蓄するのではなく、普段使いできる食品をこまめに入れ替えながら備蓄しておく(ローリングストック)
4.普段から近所の人と仲良くしておく
5.キャンプ用品やアウトドア用品を備えておく(例えば、懐中電灯よりもランタンのほうが役立つ)

グループワークで行なったことを記載します。
災害への備えになりますので、ぜひご自身やご家族などと話し合ってみてはいかがでしょうか。

想定「11月●日の●時●分に震度7の大地震が発生」

上記の●のところに、具体的な日や時刻を入れてみてください

その時、あなたはどこにいましたか?
1.誰といましたか?一人でしたか?
2.あなたはその場所で、どうやって身を守りますか?
3.揺れが一旦おさまりました。まず何をしますか?
4.30分以内にすべきことは何ですか?
5.地震発生後、1時間以内に何をしますか?
6.夕方になりました。暗くなる前に何をしますか?
7.暗くなり始めました。余震も続いています。今晩はどこで寝泊まりしますか?
8.電気もガスも止まっています。食事はどうしますか?
9.仮に避難所の小学校に行ったとします。どんなことで困りそうですか?
周りの状況
・電気・ガス・水道などのライフライン、公共交通機関はストップ
・信号は停止し道路は渋滞
・電話は不通、ただし発生直後はインターネットは使える状態
・建物や道路は崩れているところが多い

いかがですか?自宅にいた場合、外出先だった場合など、一人だった場合、ガイドさんと一緒の場合など、いろいろなケースを想定して、具体的に考えることが大事です。

以上で本文は終わりです。