ここから JBS通信 2016年11月号 No.30 主な内容 1. 音訳ノート 第9回「複合語」 渡辺典子 2. 新聞音訳ボランティア養成研修講座 3. JBS日本福祉放送 主な番組案内 4. 音訳ボランティア、始めませんか! 5. ガイドヘルパー養成研修のご案内 6. 編集後記、広告、奥付 1. 音訳ノート 第9回「複合語」 渡辺典子 ラジオやテレビのニュースなどを聞いていて、こんな言葉のアクセントに違和感をもったことはありませんか。「児童虐待」や「大筋合意」「情報伝達」など。児童虐待を「ジドー・ギャクタイ」と言うか「ジドーギャクタイ」と言うかの違いです。前者は二つの言葉を二つの言葉のまま読んだ場合。後者は「コンパウンド」と呼ばれる、二つの言葉を一つの言葉にして読んだ場合です。各自が持っているその言葉に対する感覚の違いもありますが、新聞音訳の際は困ってしまいます。「ジドーギャクタイ」と読んでしまうと、「自動的な虐待」のような響きにも聞こえます。 では、コンパウンドするのはどのような場合なのでしょうか。一般的には、その言葉がどれだけ成熟しているか、即ちどれくらいよく使われているかだと言われています。以前は「ジドーギャクタイ」とコンパウンドすると違和感を覚えたものが、最近ではそうではなくなった自分がいることに気づくことがあります。それほどこの事件がニュースによく取り上げられていると考えられます。 音訳のネックは漢字にありと日頃から思っていますが、漢字そのもので見れば考えることもない語が音声化されると問題が生じます。『NHK日本語発音アクセント新辞典』には多くの例が併記されています。声に出して自身の感覚を確かめてみてください。 わたなべ のりこ 音訳歴40年以上の現役ボランティア。各地で後進の指導・育成にあたる。 2. 新聞音訳ボランティア研修講座 JBS日本福祉放送が主催する音訳講座のご案内です。初心者の方もご参加いただけます。 日時 平成28年12月5日から平成29年2月27日。全12回、すべて月曜日。 会場 グランフロント大阪のナレッジサロンと、JBSスタジオ 講師 渡辺典子、篠原保枝、宮川恭一、新聞社講師、川越利信 参加費 無料。ただし、テキスト代648円。 定員 20名。先着順。 後援 朝日新聞社、産業経済新聞社、日本経済新聞社、読売新聞社 協賛 株式会社アーテリー、株式会社タイムズコーポレーション 内容  第1回 JBSについて、発声の基本、腹式呼吸 第2回 音訳と朗読(ピッチ、フレーズ等)、目の代わり 第3回 発声・調音と長音、鼻濁音、母音の無声化 第4回 アクセント、滑舌「あめんぼ」 第5回 新聞音訳に於ける読み、意味の伝わる読み 第6回 文字以外の情報の伝え方、写真、図表、符号類 第7回 新聞の見方(紙面構成など) 第8回 読む速さと時間調整、放送の進行 第9回 調べ方(漢字 固有名詞)、本番中の対処方法 第10回 記事の選び方と時間配分 第11回 新聞音訳 実習① 第12回 新聞音訳 実習② お問合せ・お申込みは、JBSまで。 3. JBS日本福祉放送 主な番組案内 ・「第42回全国視覚障害者情報提供施設大会」 11月中に放送予定。オンデマンド放送あり。 ・「今日の新聞 朝刊」  月曜日から日曜日の10時から12時まで。 ・「今日の新聞 夕刊」  月曜日から土曜日の16時30分から18時まで。 ・「新刊ラジオ」  月曜日から日曜日の19時から19時30分まで。 ・「IT情報アップデート」  月曜日から日曜日の9時30分から10時まで。 ・「心のうた」  第1週と第3週の月曜日から日曜日。8時から8時30分まで。オンデマンド放送あり。 ・「JBSインフォ・ボックス」  月曜日から金曜日の12時から12時15分まで。 ・「ドラマー鍋ちゃんと岸川美好のわくわくラジオ」 月曜日から日曜日の20時から20時30分まで。 ・「六点漢字入門講座」 月曜日から日曜日の9時から9時30分まで。 ・「新刊ラジオ」放送予定 11月7日 『突然死しないのはどっち?』 11月14日 『空飛ぶロボットは黒猫の夢を見るか? ドローンを制する者は、世界を制す』 11月21日 『積み重ねる生き方』 11月28日 『だったら「仕事」やめちゃえばぁ…!?: みんな知らないたった1つの本当の人生のつくり方』 ・「心のうた」放送予定 11月7日 「里の秋」 11月21日 「もみじ」 ・「IT情報アップデート」 視覚障害者が使用する各種パソコンソフト、周辺機器の紹介やサービスの最新情報。ソフトについてはインストール・導入方法や使いやすくするための方法を紹介。 講師:青山金春(あおやま・かねはる) 4. 音訳ボランティア、始めませんか! JBS日本福祉放送では、新聞音訳ボランティアを募集しています。 活動内容は、朝日・産経・日経・読売新聞のいずれかを生放送で音訳していただきます。放送時間は、朝刊が10時から12時、夕刊が16時30分から18時です。 また、音訳とは別に、新聞番組放送をお手伝いくださる方も求めています。たとえば、校正、固有名詞確認、ミキシングなどの業務です。 ご興味のある方は、電話予約のうえ、スタジオ見学にお越しください。 電話 06(4801)7400 5. ガイドヘルパー養成研修のご案内 次回の同行援護従業者養成研修は、来年3月に実施します。 【一般】 3月18日(土)、19日(日)、20日(祝) 【応用】 3月25日(土)、26日(日) 会場 福島区民センター  定員 各15名 問合せ 音友(おんゆう) 担当 森尾 電話 06(4801)0171  HP http://eye-eye.jp               6. 編集後記、広告、奥付 編集後記   12月5日から全12回の新聞音訳講座を開始します。参加費は無料で、定員は20名です。お誘い合わせの上、ご参加ください。また、来年1月から「今日の新聞」に産経新聞を追加します。今まで以上に視覚障害者への情報支援に努めたいと思っています。 広告 音楽&JBSをUSENで! お問合せ・お申込みは、JBSまで。06(4801)7400 同行援護なら、音友(おんゆう)へ 音友は、見えない・見えにくい人びとの外出を支援します。ヘルパーの養成・研修も行います。 電話06(4801)0171  URL http://eye-eye.jp 奥付 JBS通信 2016年 11月号 №30 発行日 2016年10月28日  発行所 JBS日本福祉放送(社会福祉法人視覚障害者文化振興協会) 住所 〒534-0026大阪市都島区網島町4番12号  電話 06(4801)7400 ファックス 06(4801)7401 URL http://www.jbs.or.jp 発行者 川越利信 企画・編集 川越利信・金田直樹/レイアウト 佐藤庸子  定価 1部50円 ここまで