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JBS通信

2017年1月号 No.32

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JBS通信 2017年1月号 No.32

主な内容
1.音訳ノート 第11回「ピッチ、ピーク、フレーズ、ポーズ」渡辺典子(わたなべ・のりこ)
2.音訳講座、開催中
3.障害者自立支援機器 作る人と使う人の交流会
4.JBS日本福祉放送 主な番組案内
5.JBS、ラジオで情報支援 ボランティアに支えられながら
6.JBS杯、松本ちづこさんの手に JBSフォーラム 音で触れ合う 2016年決勝大会
7.ガイドヘルパー養成研修のご案内
8.編集後記、広告、奥付

1.音訳ノート 第11回 「ピッチ、ピーク、フレーズ、ポーズ」 渡辺典子
音訳の読みは「アナウンス読み」と言われます。アナウンス読みの特徴は会話のような音のとり方で、ピッチがだんだん下がり、単語にピークがつくことです。
ピッチとは高い音、低い音のこと。大きな声、小さな声ではありません。助詞や文末のピッチを下げる。( )の中の言葉や同音異義語の説明などではピッチを下げて、と言います。
ピークとは単語の二音目のピッチをしっかり上げること(頭高はそうなりませんが)。
フレーズとは意味のかたまり、音のかたまりです。文意を把握し正しい意味のかたまりをつくることで内容が正確に伝わります。フレーズを間違えると違和感があり、聞き手はそのあとの語への注意が削がれると言います。
 ポーズ(=間)はフレーズと関係が深く、その働きはとても大きなものがあります。何もない空白の短い時間が聞き手には今までの情報を整理し次に備える時間であり、音訳者と同じく息継ぎの時間でもあります。会話では相槌を打つタイミングです。明瞭な音でアクセントにも十分注意していても、フレーズや間が不適切だと情報は正しく伝わりません。間は「魔」に通じると言われる所以です。
わたなべ のりこ 音訳歴40年以上の現役ボランティア。各地で後進の指導・育成にあたる。

2.音訳講座、開催中
エルおおさか(天満橋駅から5分)で新聞を生放送で読む音訳ボランティアの養成講座を開催中です。見学を希望される方は、JBSまでご連絡ください。

  1. 障害者自立支援機器 作る人と使う人の交流会
    公益財団法人テクノエイド協会が主催する「シーズ・ニーズマッチング交流会2016」が、1月19日(木)10~16時、OMM(大阪マーチャンダイズマート)で開催される。
    この催しは、障害者自立支援機器を作る人と使う人が交流してよりよい開発を目指すもの。
    今回は、昨年12月20日に日盲連(日本盲人会連合)で最終実証実験を行った、JBS日本福祉放送のチャンネルもある㈱USENの視覚障害者向け有線放送機器が紹介される。主に、視覚障害者が容易にアクセスできる新型リモコン操作と本体からの音声の確認です。
    JBS日本福祉放送では、この交流会への参加者10名を募集しています。ご希望の方は、下記までご連絡ください。
    連絡先 JBS日本福祉放送
    電話 06(4801)7400
    アクセス
    地下鉄谷町線「天満橋駅」北改札口
    京阪電車「天満橋駅」東口
    いずれの駅も、OMMに直結しているので、駅ビル内を移動して会場へ行けます。
  2. JBS日本福祉放送 主な番組案内
    ・JBS日本福祉放送 特別番組
    「第42回全国視覚障害者情報提供施設大会」
    1月中に放送予定。オンデマンド放送あり。
    ・「今日の新聞 朝刊」 毎朝、全国紙(朝日・日経・読売)の記事を音訳生放送
    月曜日から日曜日の10時から12時まで。
    ・「今日の新聞 夕刊」 毎朝、全国紙(朝日・日経・読売)の記事を音訳生放送
    月曜日から土曜日の16時30分から18時まで。
    ・「新刊ラジオ」㈱オトバンク提供
    『究極の顧客サービス「ザッポス体験」』
    月曜日から日曜日の19時から19時30分まで。
    ・「IT情報アップデート」講師:青山金春(あおやま・かねはる)
    マイアクセスのデータベース作成
    月曜日から日曜日の9時30分から10時まで。
    ・「心のうた」歌唱指導:安永郁子(やすなが・いくこ)
    曲目:「雪」と「冬景色」
    第1週と第3週の月曜日から日曜日。8時から8時30分まで。オンデマンド放送あり。
    ・「ドラマー鍋ちゃんと岸川美好のわくわくラジオ」視覚障害ドラマーの鍋島敏明(なべしま・としあき)さんと演歌歌手の岸川美好(きしかわ・みよし)さんによる音楽番組
    月曜日から日曜日の20時から20時30分まで。
    ・「六点漢字入門講座」講師:長谷川貞夫(はせがわ・さだお)
    六点漢字の基礎知識から、漢字の使い方まで、漢字知識の習得をめざす 
    月曜日から日曜日の9時から9時30分まで。

5.JBS、ラジオで情報支援 ボランティアに支えられながら
JBSは、ボランティアに支えられながら、今日も見えない・見えにくい人たちを情報で支援しています。

6.JBS杯、松本ちづこさんの手に JBSフォーラム 音で触れ合う 2016年決勝大
12月10日(土)、都島区民センターで150人が集い、「JBSフォーラム 音で触れ合う カラオケ決勝大会」が行われました。1年を通して予選会が2回行われ、今回が決勝大会でした。優勝してJBS杯を手にしたのは、大方の予想通りに松本ちづこさん、曲は「あいたい」。

  1. ガイドヘルパー養成研修のご案内
    次回の同行援護従業者養成研修は、3月に実施します。
    【一般】 3月18日(土)、19日(日)、20日(祝)
    【応用】 3月25日(土)、26日(日)
    会場 福島区民センター 
    定員 各15名
    問合せ 音友(おんゆう) 担当 森尾
    電話 06(4801)0171  HP http://eye-eye.jp
  2. 編集後記、広告、奥付
    編集後記 
    その日の新聞を毎日読む看板番組「今日の新聞」を、4月を目途に抜本検討します。見えない・見えにくい人たちがより利用し易くなるように。そのためには、新聞各社をはじめ、ボランティアの皆さんの協力が必要。まずは1月中に、企画推進のプロジェクト編成から。(川)
    広告
    音楽&JBSをUSENで! お問合せ・お申込みは、JBSまで。06(4801)7400
    同行援護なら、音友(おんゆう)へ
    音友は、見えない・見えにくい人びとの外出を支援します。ヘルパーの養成・研修も行います。
    電話06(4801)0171  URL http://eye-eye.jp
    奥付
    JBS通信2017年 1月号 №32
    発行日 2017年1月5日 
    発行所 JBS日本福祉放送(社会福祉法人視覚障害者文化振興協会)
    住所 〒534-0026大阪市都島区網島町4番12号 
    電話 06(4801)7400 ファックス 06(4801)7401
    URL http://www.jbs.or.jp
    発行者 川越利信 企画・編集 川越利信/レイアウト 佐藤庸子 
    定価 1部50円
    ここまで

2016年12月号 No.31

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JBS通信 2016年12月号 No.31
主な内容

  1. 音訳ノート 第10回「ビジュアル資料の説明」 渡辺典子
  2. 2016年JBSフォーラム「音で触れ合う」 決勝大会 開催
  3. JBS日本福祉放送 主な番組案内
  4. 音訳ボランティア、始めませんか!
  5. ガイドヘルパー養成研修のご案内
  6. 編集後記、広告、奥付
  7. 音訳ノート 第10回「ビジュアル資料の説明」 渡辺典子
    新聞には、記事の内容をより具体的に伝えるために写真や図表が掲載されています。音訳が「目の代わり」である以上、文字だけではなく、写真や図表などのビジュアル資料もその対象になります。
    しかし、文字を読むのとは異なり、ビジュアル資料の場合、音訳者は説明の言葉を考えねばなりません。写真を例に考えてみます。その大きさが必要と思われる場合は「ハガキ大」、「名刺大」と、日常よく手にする具体的なもので説明します。内容の説明のポイントは、掲載されている目的を考えて、画面から得られる情報を集めて用います。まず、全体として何があり、それがどのようになっているかをシンプルにまとめることです。用語は主観的なものや指示代名詞は避け、一般的なもので。「美しい」と言わなくても想像できるように工夫してみましょう。位置関係は時計の文字盤を使い、12時の位置、6時の方向、右は3時。(反)時計回りもよく使われます。
    今も忘れられないシーンがあります。ボクシングで顔面にパンチを受けた人。その歪んだ顔から飛び散る汗の粒。試合の激しさが伝えられたと思っています。
    わたなべ のりこ 音訳歴40年以上の現役ボランティア。各地で後進の指導・育成にあたる。
  8. 2016年JBSフォーラム「音で触れ合う」 決勝大会 開催
    JBS日本福祉放送が主催する「音で触れ合う」の決勝大会が、12月10日(土)に都島区民センターで開催されます。3月と7月の予選会を勝ち抜いた29名と昨年の覇者2名の計31名が出場します。
    以下は、出場者の氏名/曲名です(出場順・敬称略)。
    1.川上 勝志/ひとつ
    2.山本 孝子/化粧なおし
    3.荒川 祐介/道
    4.久保田 洋子/越後水原
    5.濱方 繁正/紬の女
    6.岡本 弘子/さらばシベリア鉄道
    7.山本 進/枇杷の実のなる頃
    8.寺本 マサ子/大阪ふたりづれ 
    9.下平 雅美/歌姫
    10.向井 國廣/四万十川
    11.比嘉 薫/佐渡のわかれ唄
    12.文園 千津子/追分みなと
    13.岡田 太丞/硝子の少年
    14.松本 ちづこ/あいたい
    15.長畑 孝一/テルテル坊主
    16.安達 裕美子/恋におちて -Fall in love-
    17.濱田 昭二/麦畑
    18.仙波 和子/夫婦つくしんぼ
    19.島尾 英行/九頭竜川
    20.高石 順子/人生花ごよみ
    21.岸名 裕/好きにならずにいられない
    22.和田 百合子/ラスト・メール
    23.薩摩 義久/北の出世船
    24.岸田 修子/津軽平野
    25.谷口 鈴代/海鳥哀歌
    26.酒井 智彦/大阪恋物語
    27.坂元 波江/人生一路
    28.白神 とみ江/人生花ごよみ
    29.赤堀 浩敬/ひとつ
    30.野口 祥子/雨の街恋の街
    31.前村 輝代/デスティニーラブ~運命の人~
  9. JBS日本福祉放送 主な番組案内
    ・「第42回全国視覚障害者情報提供施設大会」
    12月中に放送予定。オンデマンド放送あり。
    ・「今日の新聞 朝刊」 
    月曜日から日曜日の10時から12時まで。
    ・「今日の新聞 夕刊」 
    月曜日から土曜日の16時30分から18時まで。
    ・「新刊ラジオ」 
    月曜日から日曜日の19時から19時30分まで。
    ・「IT情報アップデート」 
    月曜日から日曜日の9時30分から10時まで。
    ・「心のうた」 
    第1週と第3週の月曜日から日曜日。8時から8時30分まで。オンデマンド放送あり。
    ・「JBSインフォ・ボックス」 
    月曜日から金曜日の12時から12時15分まで。
    ・「ドラマー鍋ちゃんと岸川美好のわくわくラジオ」
    月曜日から日曜日の20時から20時30分まで。
    ・「六点漢字入門講座」
    月曜日から日曜日の9時から9時30分まで。

・「新刊ラジオ」放送予定
12月5日 『世界の超一流から教えてもらった「億万長者」思考』
12月12日 『18歳からの政治の教科書―メディアに踊らされない賢い有権者になろう』
12月19日 『その思い込みを捨てた瞬間、何かが起こる! 「お金引き寄せ」の授業』
12月26日 『もうこれで英語に挫折しない―マッキンゼーで14年間活躍できた私は英語をどう身につけたか』
・「心のうた」放送予定
12月5日~、19日~は、クリスマス特集!
・「IT情報アップデート」
視覚障害者が使用する各種パソコンソフト、周辺機器の紹介やサービスの最新情報。ソフトについてはインストール・導入方法や使いやすくするための方法を紹介。
講師:青山金春(あおやま・かねはる)

  1. 音訳ボランティア、始めませんか!
    JBS日本福祉放送では、新聞音訳ボランティアを募集しています。
    活動内容は、朝日・産経・日経・読売新聞のいずれかを生放送で音訳していただきます。放送時間は、朝刊が10時から12時、夕刊が16時30分から18時です。
    また、音訳とは別に、新聞番組放送をお手伝いくださる方も求めています。たとえば、校正、固有名詞確認、ミキシングなどの業務です。
    ご興味のある方は、電話予約のうえ、スタジオ見学にお越しください。
    電話 06(4801)7400
  2. ガイドヘルパー養成研修のご案内
    次回の同行援護従業者養成研修は、来年3月に実施します。
    【一般】 3月18日(土)、19日(日)、20日(祝)
    【応用】 3月25日(土)、26日(日)
    会場 福島区民センター 
    定員 各15名
    問合せ 音友(おんゆう) 担当 森尾
    電話 06(4801)0171  HP http://eye-eye.jp             
  3. 編集後記、広告、奥付
    編集後記 
    12月10日(土)に都島区民センターで、「JBSフォーラム」の決勝大会がおこなわれます。回を重ねるごとに参加者のレベルも上がり、審査員の先生方は毎回、頭を抱えての採点。さて、今年のJBS杯は誰の手に。31名による熱戦が寒さを忘れさせてくれることでしょう。 
    広告
    音楽&JBSをUSENで! お問合せ・お申込みは、JBSまで。06(4801)7400
    同行援護なら、音友(おんゆう)へ
    音友は、見えない・見えにくい人びとの外出を支援します。ヘルパーの養成・研修も行います。
    電話06(4801)0171  URL http://eye-eye.jp
    奥付
    JBS通信 2016年 12月号 №31
    発行日 2016年12月5日 
    発行所 JBS日本福祉放送(社会福祉法人視覚障害者文化振興協会)
    住所 〒534-0026大阪市都島区網島町4番12号 
    電話 06(4801)7400 ファックス 06(4801)7401
    URL http://www.jbs.or.jp
    発行者 川越利信 企画・編集 川越利信・金田直樹/レイアウト 佐藤庸子 
    定価 1部50円
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2016年11月号 No.30

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JBS通信 2016年11月号 No.30

主な内容

  1. 音訳ノート 第9回「複合語」 渡辺典子
  2. 新聞音訳ボランティア養成研修講座
  3. JBS日本福祉放送 主な番組案内
  4. 音訳ボランティア、始めませんか!
  5. ガイドヘルパー養成研修のご案内
  6. 編集後記、広告、奥付
  7. 音訳ノート 第9回「複合語」 渡辺典子
    ラジオやテレビのニュースなどを聞いていて、こんな言葉のアクセントに違和感をもったことはありませんか。「児童虐待」や「大筋合意」「情報伝達」など。児童虐待を「ジドー・ギャクタイ」と言うか「ジドーギャクタイ」と言うかの違いです。前者は二つの言葉を二つの言葉のまま読んだ場合。後者は「コンパウンド」と呼ばれる、二つの言葉を一つの言葉にして読んだ場合です。各自が持っているその言葉に対する感覚の違いもありますが、新聞音訳の際は困ってしまいます。「ジドーギャクタイ」と読んでしまうと、「自動的な虐待」のような響きにも聞こえます。
    では、コンパウンドするのはどのような場合なのでしょうか。一般的には、その言葉がどれだけ成熟しているか、即ちどれくらいよく使われているかだと言われています。以前は「ジドーギャクタイ」とコンパウンドすると違和感を覚えたものが、最近ではそうではなくなった自分がいることに気づくことがあります。それほどこの事件がニュースによく取り上げられていると考えられます。
    音訳のネックは漢字にありと日頃から思っていますが、漢字そのもので見れば考えることもない語が音声化されると問題が生じます。『NHK日本語発音アクセント新辞典』には多くの例が併記されています。声に出して自身の感覚を確かめてみてください。
    わたなべ のりこ 音訳歴40年以上の現役ボランティア。各地で後進の指導・育成にあたる。
  8. 新聞音訳ボランティア研修講座
    JBS日本福祉放送が主催する音訳講座のご案内です。初心者の方もご参加いただけます。
    日時 平成28年12月5日から平成29年2月27日。全12回、すべて月曜日。
    会場 グランフロント大阪のナレッジサロンと、JBSスタジオ
    講師 渡辺典子、篠原保枝、宮川恭一、新聞社講師、川越利信
    参加費 無料。ただし、テキスト代648円。
    定員 20名。先着順。
    後援 朝日新聞社、産業経済新聞社、日本経済新聞社、読売新聞社
    協賛 株式会社アーテリー、株式会社タイムズコーポレーション
    内容 
    第1回 JBSについて、発声の基本、腹式呼吸
    第2回 音訳と朗読(ピッチ、フレーズ等)、目の代わり
    第3回 発声・調音と長音、鼻濁音、母音の無声化
    第4回 アクセント、滑舌「あめんぼ」
    第5回 新聞音訳に於ける読み、意味の伝わる読み
    第6回 文字以外の情報の伝え方、写真、図表、符号類
    第7回 新聞の見方(紙面構成など)
    第8回 読む速さと時間調整、放送の進行
    第9回 調べ方(漢字 固有名詞)、本番中の対処方法
    第10回 記事の選び方と時間配分
    第11回 新聞音訳 実習①
    第12回 新聞音訳 実習②
    お問合せ・お申込みは、JBSまで。
  9. JBS日本福祉放送 主な番組案内
    ・「第42回全国視覚障害者情報提供施設大会」
    11月中に放送予定。オンデマンド放送あり。
    ・「今日の新聞 朝刊」 
    月曜日から日曜日の10時から12時まで。
    ・「今日の新聞 夕刊」 
    月曜日から土曜日の16時30分から18時まで。
    ・「新刊ラジオ」 
    月曜日から日曜日の19時から19時30分まで。
    ・「IT情報アップデート」 
    月曜日から日曜日の9時30分から10時まで。
    ・「心のうた」 
    第1週と第3週の月曜日から日曜日。8時から8時30分まで。オンデマンド放送あり。
    ・「JBSインフォ・ボックス」 
    月曜日から金曜日の12時から12時15分まで。
    ・「ドラマー鍋ちゃんと岸川美好のわくわくラジオ」
    月曜日から日曜日の20時から20時30分まで。
    ・「六点漢字入門講座」
    月曜日から日曜日の9時から9時30分まで。

・「新刊ラジオ」放送予定
11月7日 『突然死しないのはどっち?』
11月14日 『空飛ぶロボットは黒猫の夢を見るか? ドローンを制する者は、世界を制す』
11月21日 『積み重ねる生き方』
11月28日 『だったら「仕事」やめちゃえばぁ…!?: みんな知らないたった1つの本当の人生のつくり方』
・「心のうた」放送予定
11月7日 「里の秋」
11月21日 「もみじ」
・「IT情報アップデート」
視覚障害者が使用する各種パソコンソフト、周辺機器の紹介やサービスの最新情報。ソフトについてはインストール・導入方法や使いやすくするための方法を紹介。
講師:青山金春(あおやま・かねはる)

  1. 音訳ボランティア、始めませんか!
    JBS日本福祉放送では、新聞音訳ボランティアを募集しています。
    活動内容は、朝日・産経・日経・読売新聞のいずれかを生放送で音訳していただきます。放送時間は、朝刊が10時から12時、夕刊が16時30分から18時です。
    また、音訳とは別に、新聞番組放送をお手伝いくださる方も求めています。たとえば、校正、固有名詞確認、ミキシングなどの業務です。
    ご興味のある方は、電話予約のうえ、スタジオ見学にお越しください。
    電話 06(4801)7400
  2. ガイドヘルパー養成研修のご案内
    次回の同行援護従業者養成研修は、来年3月に実施します。
    【一般】 3月18日(土)、19日(日)、20日(祝)
    【応用】 3月25日(土)、26日(日)
    会場 福島区民センター 
    定員 各15名
    問合せ 音友(おんゆう) 担当 森尾
    電話 06(4801)0171  HP http://eye-eye.jp  
               
  3. 編集後記、広告、奥付
    編集後記  
    12月5日から全12回の新聞音訳講座を開始します。参加費は無料で、定員は20名です。お誘い合わせの上、ご参加ください。また、来年1月から「今日の新聞」に産経新聞を追加します。今まで以上に視覚障害者への情報支援に努めたいと思っています。
    広告
    音楽&JBSをUSENで! お問合せ・お申込みは、JBSまで。06(4801)7400
    同行援護なら、音友(おんゆう)へ
    音友は、見えない・見えにくい人びとの外出を支援します。ヘルパーの養成・研修も行います。
    電話06(4801)0171  URL http://eye-eye.jp
    奥付
    JBS通信 2016年 11月号 №30
    発行日 2016年10月28日 
    発行所 JBS日本福祉放送(社会福祉法人視覚障害者文化振興協会)
    住所 〒534-0026大阪市都島区網島町4番12号 
    電話 06(4801)7400 ファックス 06(4801)7401
    URL http://www.jbs.or.jp
    発行者 川越利信 企画・編集 川越利信・金田直樹/レイアウト 佐藤庸子 
    定価 1部50円
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2016年10月号 No.29

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JBS通信 2016年10月号 No.29

主な内容

  1. リオ・パラリンピック 閉幕
  2. 新聞音訳ボランティア研修講座
  3. 平成28年度全視情協大会(熊本大会)
  4. 消費生活あどばいっち 第8回「トマトでうま味をプラス!」 竹田幸代
  5. 音訳ノート 第8回「アクセント」 渡辺典子
  6. JBS日本福祉放送 主な番組案内
  7. ガイドヘルパー養成研修のご案内
  8. 音訳ボランティア、始めませんか!
  9. インフォ・ボックス
  10. 編集後記、広告、奥付
  11. リオ・パラリンピック 閉幕
    金ゼロもメダル数は大幅に増加
    12日間にわたり繰り広げられた障害者スポーツの祭典、リオ・パラリンピックが閉幕した。 
    日本選手団の獲得メダル数は、金0個、銀10個、銅14個の計24個。20年東京大会を見据え、「金10個」という目標を掲げて臨んだにもかかわらず、夏季大会では初となる「金・ゼロ」という結果に終わった。
    とは言え、総メダル数は前回のロンドン大会から1.5倍に増加(16→24)。日本選手の実力が世界でもトップレベルであるものの、後一歩のところで頂点を逃したことが今大会の結果に出てしまったと言える。

視覚障害選手の活躍
以下、メダリストを中心に、視覚障害選手が出場した競技の結果を振り返る。
・陸上競技
今大会から採用された女子マラソンで、道下美里(みちした・みさと)選手が銀メダルを獲得(3時間6分52秒)。男子マラソンでは、岡村正広(おかむら・まさひろ)選手が銅(2時間33分59秒)、堀越信司(ほりこし・ただし)選手が4位、和田伸也(わだ・しんや)選手が5位。
・ゴールボール女子
2連覇を目指した日本女子チームは、予選リーグを3位で通過。決勝トーナメントの準々決勝で中国に逆転負け。最終順位は5位。
・柔道
廣瀬誠(ひろせ・まこと)選手(60キロ級)が銀メダル。前回大会の覇者・正木健人(まさき・けんと)選手(100キロ超級)と、2大会ぶりに出場した藤本聰(ふじもと・さとし)選手(66キロ級)は銅。また、廣瀬順子(ひろせ・じゅんこ)選手(57キロ級)も銅を獲得。柔道女子初のメダリストになった。
・水泳
金メダルを期待されていた木村敬一(きむら・けいいち)選手は、出場5種目中、4種目でメダルを獲得(銀2、銅2)。女子では、小野智華子(おの・ちかこ)選手が100メートル背泳ぎで8位に入った。
・自転車
鹿沼由理恵(かぬま・ゆりえ)選手と田中まい選手(パイロット)が、タンデム個人ロードタイムトライアルで銀メダル。女子の自転車競技では初となるメダルを獲得した。
・トライアスロン
今大会から正式種目になったトライアスロンでは、山田敦子(やまだ・あつこ)選手が9位に入った。 
視覚障害以外でも、車いすラグビーとボッチャがそれぞれ初めてのメダルとなる銅と銀を手にするなど、連日、日本人選手の活躍が見られた。

東京へ向けて
パラリンピックにおいて、メディアの果たす役割は大きい。その魅力をいかに人々に届けるかが、パラリンピックの成否を左右すると言えるだろう。
東京大会の目標は、金22個、金メダルランキング7位。この目標を達成するには選手の努力だけでなく、オールジャパンでの取り組みが必要だ。
 

  1. 新聞音訳ボランティア研修講座
    JBS日本福祉放送が主催する「新聞音訳ボランティア研修講座」を開催します。
    講座は全12回、主な会場はグランフロント大阪の北館にある「ナレッジサロン」です。また、受講料は無料です。
     参加希望の方は、JBS日本福祉放送まで。
    講座の内容(11月開始予定)
    第1回 JBSについて、発声の基本、腹式呼吸
    第2回 音訳と朗読(ピッチ、フレーズ等)、目の代わり
    第3回 発声・調音と長音、鼻濁音、母音の無声化
    第4回 アクセント、滑舌「あめんぼ」
    第5回 新聞音訳に於ける読み、意味の伝わる読み
    第6回 文字以外の情報の伝え方、写真、図表、符号類
    第7回 新聞の見方(紙面構成など)
    第8回 読む速さと時間調整、放送の進行
    第9回 調べ方(漢字 固有名詞)、本番中の対処方法
    第10回 記事の選び方と時間配分
    第11回 新聞音訳 実習①
    第12回 新聞音訳 実習②
  2. 平成28年度全視情協大会(熊本大会)
    10月20日(木)~21日(金)、熊本市で「第42回全国視覚障害者情報提供施設大会」が開催される。JBSでは、同大会の模様を収録し、後日、放送予定。
    同大会の主な内容は、以下の通り。
    第1分科会
  3. 災害時に即応できる平時の情報提供を考える
  4. 視覚障害者と情報提供施設・団体の未来
    第2分科会
  5. 点訳ボランティア養成カリキュラムについて
  6. グラフィックデータの製作に関する基準について(報告)
    第3分科会
  7. 製作基準と音訳ボランティア養成カリキュラム
  8. 録音図書の質の向上に向けて
  9. シネマ・デイジーの現状報告と今後の展開について
    全体会1
    災害時、被災者への情報提供支援をどのように行うべきか
    全体会2
    分科会報告、専門委員会報告、ほか
  10. 消費生活あどばいっち 第8回「トマトでうま味をプラス!」 竹田幸代
    JBSの番組「らくらく生活」で紹介した、トマトを一個まるごと炊飯器に入れる「トマトごはん」。トマトの酸味を感じない和風のお上品なご飯になった、アサリを加えると和風のアサリご飯になった、などなど、私のまわりでもちょっとした話題になっています。
    さて、どうしてトマトを入れることで和風だしを入れたようなおいしさになるのか。
    トマトには、グルタミン酸とアスパラギン酸というアミノ酸系のうま味成分が豊富に含まれています。グルタミン酸と言えば、昆布だしに多く含まれるうま味成分ですね。
    うま味とは、人の味覚である甘味・塩味・酸味・苦味に次ぐ第5の味覚で、日本人が発見した、おいしさを感じる味覚のこと。
    そのうま味成分は、次の三つに分類されます。一つ目は、アミノ酸系。トマトのグルタミン酸がその一つ。二つ目は核酸系。鰹節に代表されるイノシン酸や干し椎茸のグアニル酸なんかがありますね。三つ目は有機酸系。貝類に多いコハク酸などがあります。
    アミノ酸系に核酸系などが加わると、相乗効果でうま味が何倍にもアップすることは知られていますね。
    といっても、トマトの旬は過ぎてしまったので、これからの季節はトマトの濃縮、トマトケチャップで代用してもOK。少量加えると同じ効果が得られますよ。
    今日の味付け、なんとなく一味足りないなと思ったとき、ほんの少し加えると味わいが増すかも。ぜひ試して、実感してみてくださいね。
    *「うま味」は、1908年、東京帝国大学の池田菊苗(いけだ・きくなえ)博士が発見。昆布だしの主成分がグルタミン酸だということをつきとめ、その味を「うま味」と名づけた。
    たけだ ゆきよ 消費生活アドバイザー。社会福祉法人日本ライトハウス情報文化センター サービス部勤務。きんきビジョンサポート(KVS)代表。
  11. 音訳ノート 第8回「アクセント」 渡辺典子
    JBSのスタジオは大阪にあるので、音訳ボランティアのほとんどが関西人。全国放送なので共通語のアクセントには苦労しています。「飴」と「雨」はアクセントで聞き分けられます。「ア」と「メ」という二つの音に意味を持たせるのです。耳で読むリスナーにとっては、内容の理解に関わるとても大切なことなのです。
    日本語は高低アクセントなので、単語のどこで音を下げるかということに気をつけます。次の四つの型があります。
    ①頭高(あたまだか)型 
    一拍目が高く、二拍目から下がる。例 みどり、ほたる
    ②中高(なかだか)型 
    一拍目が低く、二拍目から高くなり、また低くなる。単語の中程が高い。例 ひこうき、みずうみ
    ③尾高(おだか)型 
    最後の拍まで高く、助詞は低くつく。例 おとこ(が)、いもうと(に)
    ④平板(へいばん)型 
    二拍目から最後まで高く、助詞は同じ高さでつく。例 さくら(が)、とけい(を)
    なお、共通語のアクセントには一拍目と二拍目は必ず音の高さの違いがあり、また、一つの単語の中で一度下がった音はその単語の中では上がることはないという特長があります。
    関西出身のNHKアナウンサーに共通語アクセント習得のコツを聞くと、「ありません」の一言。放送の時は「構える」ことです、と。アクセントの勉強で辞書一冊をボロボロにしたという話も聞きました。ムズカシイコトナノデス。
    わたなべ のりこ 音訳歴40年以上の現役ボランティア。各地で後進の指導・育成にあたる。
                 
  12. JBS日本福祉放送 主な番組案内
    ・「第17回日本ロービジョン学会学術総会」
    10月中に放送予定。オンデマンド放送あり。
    ・「大阪水没の危険にどう立ち向かうか ~防災と減災の知識と備え」
    10月中に放送予定。オンデマンド放送あり。
    ・「今日の新聞 朝刊」 
    月曜日から日曜日の10時から12時まで。
    ・「今日の新聞 夕刊」 
    月曜日から土曜日の16時30分から18時まで。
    ・「新刊ラジオ」 
    月曜日から日曜日の19時から19時30分まで。
    ・「IT情報アップデート」 
    月曜日から日曜日の9時30分から10時まで。
    ・「らくらく生活」 
    月曜日から日曜日の20時30分から21時まで。オンデマンド放送あり。
    ・「心のうた」 
    第1週と第3週の月曜日から日曜日。8時から8時30分まで。オンデマンド放送あり。
    ・「JBSインフォ・ボックス」 
    月曜日から金曜日の12時から12時15分まで。

・「新刊ラジオ」放送予定
10月3日 『1億総バッタ時代』
10月10日『無国籍の日本人』
10月17日『山田真哉(やまだ・しんや)氏×正田圭(まさだ・けい)氏対談音声 15歳で起業したぼくが社長になって学んだこと』
10月24日『やり直し・差し戻しをなくす できる人の準備力』
10月31日『入社1年目から差がついていた!仕事ができる人の「集中する習慣とコツ」』
・「心のうた」放送予定
10月3日 「こんにちは赤ちゃん」
10月17日「遠くへ行きたい」

  1. ガイドヘルパー養成研修のご案内
    次回の同行援護従業者養成研修は、来年3月に実施します。
    【一般】 3月18日(土)、19日(日)、20日(祝)
    【応用】 3月25日(土)、26日(日)
    会場 福島区民センター 
    定員 各15名
    問合せ 音友(おんゆう) 担当 森尾
    電話 06(4801)0171  HP http://eye-eye.jp
  2. 音訳ボランティア、始めませんか!
    JBS日本福祉放送では、新聞音訳ボランティアを募集しています。
    ご興味のある方は、電話予約のうえ、スタジオ見学にお越しください。
    電話 06(4801)7400
  3. インフォ・ボックス
    ・サイトワールド2016
    視覚障害者向け総合イベント。11月1日(火)~3日(木・祝)の10~17時(最終日は16時まで)、墨田区のすみだ産業会館サンライズホールで。入場無料。サイトワールド実行委員会 電話03-5292-5644
    ・第4回日盲連フェスティバル
    日本盲人福祉センターを一般開放して行うイベント。10月15日(土)の10~16時。入場無料。日本盲人会連合 電話03-3200-0011
  4. 編集後記、広告、奥付
    編集後記  
    今月号でご案内していますが、新聞音訳ボランティア対象の講座を開催します。すでに活動されている方だけでなく、これから音訳を始めてみたいという方も受講していただけます。周りの方々にもお声をかけていただければ幸いです。
    広告
    音楽&JBSをUSENで! お問合せ・お申込みは、JBSまで。06(4801)7400
    同行援護なら、音友(おんゆう)へ
    音友は、見えない・見えにくい人びとの外出を支援します。ヘルパーの養成・研修も行います。
    電話06(4801)0171  URL http://eye-eye.jp
    奥付
    JBS通信 2016年 10月号 №29
    発行日 2016年9月30日 
    発行所 JBS日本福祉放送(社会福祉法人視覚障害者文化振興協会)
    住所 〒534-0026大阪市都島区網島町4番12号 
    電話 06(4801)7400 ファックス 06(4801)7401
    URL http://www.jbs.or.jp
    発行者 川越利信 企画・編集 川越利信・金田直樹/レイアウト 佐藤庸子 
    定価 1部50円
    ここまで

2016年9月号 No.28

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JBS通信 2016年9月号 No.28

主な内容

  1. リオ・パラリンピック 始まる
  2. JBS新聞音訳ボランティアの会
  3. 消費生活あどばいっち 第7回「目薬の効果を高めるには」 竹田幸代
  4. 音訳ノート 第7回「誤読」 渡辺典子
  5. JBS日本福祉放送 主な番組案内
  6. ガイドヘルパー養成研修のご案内
  7. 音訳ボランティア、始めませんか!
  8. インフォ・ボックス
  9. 編集後記、広告、奥付
  10. リオ・パラリンピック 始まる
    8月5日から21日の17日間、ブラジルのリオデジャネイロで開催されたオリンピック。日本選手団は、金12個、銀8個、銅21個―史上最多の計41個のメダルを獲得。体操男子団体の3大会ぶりの金メダルや日本のお家芸・柔道のメダルラッシュなど、連日、日本中が歓喜に沸いたのは記憶に新しい。
    そして、いよいよ同じ舞台でパラリンピックが始まる。今大会は9月7日から18日の12日間で、22の競技が実施。うち、視覚障害選手が参加する競技は、次の11競技。陸上競技、自転車、馬術、視覚障害者5人制サッカー、ゴールボール、柔道、ボート、セーリング、水泳、カヌー、トライアスロン。さらに、この11競技の中で、日本人の視覚障害選手が出場するのは6競技。以下、視覚障害選手のみにしぼって、その6競技を紹介する。
    ●陸上競技
    長距離種目を中心に計7名が出場。注目は、前回のロンドン大会の5千メートルで銅メダルに輝いた和田伸也(わだ・しんや)選手。ロンドンではメダルに届かなかったものの入賞を果たした岡村正広(おかむら・まさひろ)選手、堀越信司(ほりこし・ただし)選手もリオ大会に出場する。
    〈代表選手〉
    岡村 正広(おかむら・まさひろ) マラソン
    堀越 信司(ほりこし・ただし)  マラソン
    和田 伸也(わだ・しんや)  マラソン、5千m、など
    近藤 寛子(こんどう・ひろこ)  マラソン
    高田 千明(たかだ・ちあき)  100m、走幅跳
    西島 美保子(にしじま・みほこ)  マラソン
    道下 美里(みちした・みさと)  マラソン
    ●ゴールボール女子
    視覚障害者の団体競技であるゴールボール。4大会連続でパラリンピックに出場する日本女子チームは、ロンドン大会の覇者として、他国から警戒されることは必至。地力が試される今大会。重圧を乗り越え、連覇を成し遂げてほしい。
    〈代表選手〉
    安達 阿記子(あだち・あきこ)
    浦田 理恵(うらた・りえ)
    欠端 瑛子(かけはた・えいこ)
    小宮 正江(こみや・まさえ)
    天摩 由貴(てんま・ゆき)
    若杉 遥(わかすぎ・はるか)
    ●柔道
    パラリンピックの柔道は、視覚障害者のみが出場する。日本からは男子5名、女子2名の計7名が参加。注目は、ロンドン大会・100キロ超級の金メダリスト、正木健人(まさき・けんと)選手。また、アトランタ・シドニー・アテネで三連覇を達成した藤本聰(ふじもと・さとし)選手が二大会ぶりに出場する。
    〈代表選手〉
    北薗 新光(きたぞの・あらみつ)  73キロ級
    廣瀬 悠(ひろせ・はるか)  90キロ級
    廣瀬 誠(ひろせ・まこと)  60キロ級
    藤本 聰(ふじもと・さとし)  66キロ級
    正木 健人(まさき・けんと)  100キロ超級
    廣瀬 順子(ひろせ・じゅんこ)  57キロ級
    米田 真由美(よねだ・まゆみ)  63キロ級
    ●水泳
    日本からは、男子1名、女子3名の計4名が出場。注目は、ロンドン大会で銀1個、銅1個を獲得した木村敬一(きむら・けいいち)選手。昨年の世界選手権では、2種目で優勝。リオ大会ではロンドン越えに期待したい。
    〈代表選手〉
    木村 敬一(きむら・けいいち) 100mバタフライ、など
    生長 奈緒美(いきなが・なおみ) 50m自由形、など
    小野 智華子(おの・ちかこ) 100m背泳ぎ、など
    笠本 明里(かさもと・あかり) 100m背泳ぎ、など
    ●自転車
    自転車競技は、トラックとロードに分けられる。注目は、タンデムで出場の鹿沼由理恵(かぬま・ゆりえ)選手。鹿沼選手は、2010年バンクーバー・冬季パラリンピックのクロスカントリーで入賞を果たした経歴をもつ。リオでは、自転車で頂点を目指す。
    〈代表選手〉
    鹿沼 由理恵(かぬま・ゆりえ)
    ●トライアスロン
    今大会から正式競技に加わった。スイム(0.75キロ)、バイク(20キロ)、ラン(5キロ)の順におこなわれる。視覚障害選手はガイドと一緒に出場し、自転車はタンデムを使用。注目は、代表選手の中で唯一の視覚障害者、山田敦子(やまだ・あつこ)
    選手。今年の主な戦績は、アジアトライアスロン選手権1位、世界パラトライアスロンイベント・ストラックライド大会3位。 
    〈代表選手〉
    山田 敦子(やまだ・あつこ)
    ロンドン大会での日本代表の獲得メダル総数は、16個(内訳、金5個、銀5個、銅6個)。これは、過去10大会では最低の記録。リオでは、オリンピックの勢いそのままに、2004年アテネ大会の最多52個を超える記録をつくりだし、2020年東京大会へ弾みをつけてほしい。
    以下、日本人の視覚障害選手が出場する競技の実施日。日付は現地時間。
    陸上競技 8日から18日
    ゴールボール 8日から16日
    柔道 8日から10日
    水泳 8日から17日
    自転車 (トラック)8日から11日(ロード)14日から17日
    トライアスロン 10日から11日
     
  11. JBS新聞音訳ボランティアの会
    JBSの音訳ボランティアの勉強会「JBS新聞音訳ボランティアの会」が、三年目を迎えました。
     この会は二カ月おきに開催。音訳技術の習得や、各ボランティアが抱える音訳の疑問などを話し合います。
    入会は任意で、年会費は千円。ベテラン・新人関係なく、ボランティア同士、横のつながりをつくる場にもなっています。
  12. 消費生活あどばいっち 第7回「目薬の効果を高めるには」 竹田幸代
    目薬には、コンビニなどで気軽に購入できる第3類医薬品から、医師の指示がないと処方されない医療用まで、また、かゆみを抑える、潤いを与える、清潔に保つなど、種類も用途もさまざま。でも、目薬をさすときに注意すること、ポイントは同じです。
    例えば、目薬をさした後、眼をパチパチしたくなりますね。実はこれはダメ。理由は目をパチパチさせると、せっかくさした目薬が流れ出してしまうから。また、目薬の容器がまつ毛にふれないように注意していますか?目薬をさすときには、絶対まつ毛などにふれてはダメ。まつ毛やまぶたには雑菌がいっぱい。目薬には目を潤す栄養成分が入っていることも多いので、容器の先から菌が入って、その栄養成分をエサに繁殖してしまいます。薬をさしているのか、菌を植えているのか、わからなくなるからだとか。
    では、正しい目薬のさし方は?
    まず、手指を清潔にし、まぶたの上で親指と人さし指で環をつくる。OKの形ですね。環を広げて目をパッチリ開きます。ポトポトと数滴さしても流れ出してしまうだけ。適量の1滴をポトン。そっと目を閉じ、目薬が鼻などに流れていかないよう、やさしく目頭を押さえ1分以上。目薬が目に沁み渡るイメージ。何種類かの目薬を同時に使用するときは、サラサラしたものから、が基本。当然、さす順番を指導されている場合はそれに従います。そして、次の目薬をさすまで、できれば5分ほど時間をおく。これは先にさした目薬を後からさす目薬で洗い流してしまわないようにするためです。
    また、目薬は口から入れるものでもなく使用量も少ないためか、使用期限を意識しないことが多いのでは?プールのバッグや引き出しの中に目薬見っけ、なんてこともあるかもしれませんが、即刻捨てましょう!使用期限の目安は開封後1カ月ですよ。
    目薬は身近なものではありますが、間違いなくお薬なのです。使用方法を守りましょうね。
    たけだ ゆきよ 消費生活アドバイザー。社会福祉法人日本ライトハウス情報文化センター サービス部勤務。きんきビジョンサポート(KVS)代表。
  13. 音訳ノート 第7回「誤読」 渡辺典子
    校正のない新聞音訳では誤読はあってはならないものです。近頃は、紙面にルビが増えたり、短時間でPCによる検索ができるようになったりして、誤読は少なくなりました。それでも、「誤読ゼロ」は容易に達成できません。音訳者はいつも、この誤読と戦っているのです。
    誤読と言えば、その多くが漢字の読み方。しかも、案外単純な落とし穴があり、最近でも現職閣僚の名前などの誤読がありました。
    以下、個人的に初期の頃に残したメモの誤読集から。正しい読み、誤った読みの順で。
    気色ばむ(ケシキばむ・きしょくばむ)/人日(ジンジツ・ひとひ)/大輪(タイリン・だいりん)/潔い(イサギヨい・きよい)/極右(キョクウ・ごくう)/入国(ニュウコク・にゅうごく)/思惑(オモワク・しわく)/来日(ライニチ・らいじつ)/陽炎(カゲロウ・ようえん)/灰汁(アク・はいじる)/非力(ヒリキ・ひりょく)/世論(ヨロン・せろん)/奇しく(クしく・きしく)/間髪を入れず(カンハツをいれず・かんぱつをいれず)/過渡期(カトキ・かどき)/上下両院(ジョウカりょういん・じょうげりょういん)/新手(アラテ・しんて)/在家(ザイケ・ざいか)/自治省(ジチショウ・じじしょう)/曹洞宗(ソウトウシュウ・そうどうしゅう)/領袖(リョウシュウ・りょうそで)/他人事(ヒトゴト・たにんごと)/下半身(カハンシン・しもはんしん)。
    これらはほんの一部ですが、一般的によく誤るもの、清音か濁音か、呉音か漢音か、熟字訓、文脈での読み方など、誤読と言ってもさまざま。頭の中のひきだしを増やし、その中身を豊かにするために、常に旺盛な好奇心をもっていたいものです。
    わたなべ のりこ 音訳歴40年以上の現役ボランティア。各地で後進の指導・育成にあたる。
                 
  14. JBS日本福祉放送 主な番組案内
    ・「第17回日本(にほん)ロービジョン学会学術総会」
    9月中に放送予定。オンデマンド放送あり。
    ・「JBSフォーラム 第2回予選会」
    8月27日・土曜日と28日・日曜日。前半が13時から、後半が21時から。オンデマンド放送あり。
    ・「今日の新聞 朝刊」 
    月曜日から日曜日の10時から12時まで。
    ・「今日の新聞 夕刊」 
    月曜日から土曜日の16時30分から18時まで。
    ・「新刊ラジオ」 
    月曜日から日曜日の19時から19時30分まで。
    ・「IT情報アップデート」 
    月曜日から日曜日の9時30分から10時まで。
    ・「らくらく生活」 
    月曜日から日曜日の20時30分から21時まで。オンデマンド放送あり。
    ・「心のうた」 
    第1週と第3週の月曜日から日曜日。8時から8時30分まで。オンデマンド放送あり。
    ・「JBSインフォ・ボックス」 
    月曜日から金曜日の12時から12時15分まで。

・「新刊ラジオ」放送予定
9月5日 『しつもん仕事術』
9月12日 『売りたい気持ちと買いたい気持ちをつなぐ技術』
9月19日 『ウラル』
9月26日 『30日間で生まれ変わる!アドラー流 心のダイエット』
・「第17回日本(にほん)ロービジョン学会学術総会」
 8月26日・金曜日から28日・日曜日に新潟市で開催された同総会の模様を放送予定。日時、プログラムなどの詳細は、後日、JBSのホームページでご案内します。

  1. ガイドヘルパー養成研修のご案内
    同行援護従業者養成研修を実施します。
    【一般】 9月17日・土曜日、18日・日曜日、19日・祝日・敬老の日
    【応用】 9月24日・土曜日、25日・日曜日
    会場 浪速区民センター 
    定員 各19名
    受講料 【一般】 10,800円 【応用】 8,800円  
    問合せ 音友(おんゆう) 担当 森尾
    電話 06(4801)0171  FAX 06(4801)7401  URL http://eye-eye.jp
  2. 音訳ボランティア、始めませんか!
    JBS日本福祉放送では、新聞音訳ボランティアを募集しています。
    活動内容は、朝日・日経・読売新聞のいずれかを生放送で音訳していただきます。放送時間は、朝刊が10時から12時、夕刊が16時30分から18時です。
    ご興味のある方は、電話予約のうえ、スタジオ見学にお越しください。
    電話 06(4801)7400
  3. インフォ・ボックス
    日本(にっぽん)ライトハウス展 全国ロービジョンフェア2016
    西日本最大規模の視覚障害者用具・機器展。10月15日・土曜日と16日・日曜日の10時から16時、大阪市の難波御堂筋ビル、7階ホールと8階大会議室で。入場無料。問合せ。日本ライトハウス情報文化センター・サービス部 電話06-6441-0039。電話の受付は、火曜日から土曜日の10時から17時まで。
  4. 編集後記、広告、奥付
    編集後記  
    9月7日から、リオ・パラリンピックがスタートします。今大会は、2020東京大会の試金石。自ずと注目も集まります。個々の選手の活躍を期待するのはもちろんですが、先に開催されたオリンピックのように、チーム・ジャパンが一体となって、世界を驚かせてほしいと思います。
    広告
    音楽&JBSをUSENで! お問合せ・お申込みは、JBSまで。06(4801)7400
    同行援護なら、音友(おんゆう)へ
    音友は、見えない・見えにくい人びとの外出を支援します。ヘルパーの養成・研修も行います。
    電話06(4801)0171  URL http://eye-eye.jp
    奥付
    JBS通信 2016年 9月号 №28
    発行日 2016年8月25日 
    発行所 JBS日本福祉放送(社会福祉法人視覚障害者文化振興協会)
    住所 〒534-0026大阪市都島区網島町4番12号 
    電話 06(4801)7400 ファックス 06(4801)7401
    URL http://www.jbs.or.jp
    発行者 川越利信 企画・編集 川越利信・金田直樹/レイアウト 佐藤庸子 
    定価 1部50円
    ここまで

2016年8月号 No.27

ここから
JBS通信 2016年8月号 No.27 

主な内容

  1. 音で触れ合う
  2. 第17回日本ロービジョン学会学術総会
  3. 消費生活あどばいっち 第6回「わたしたちの特別な場所」 竹田幸代
  4. 眼科医と教育連携
  5. 音訳ノート 第6回「難しい固有名詞」 渡辺典子
  6. JBS日本福祉放送 主な番組案内
  7. ガイドヘルパー養成研修のご案内
  8. 音訳ボランティア、始めませんか!
  9. インフォ・ボックス
  10. 編集後記、広告、奥付
  11. 音で触れ合う
    水色のドレスで身を包み、やや大きめのネックレス、銀色のハイヒール、控えめなイヤリングとアップスタイルの髪には大きな白いコサージュ。
    非日常的な装いで、少しばかりの緊張と興奮が織りなす悦びが感じとれる。しかし穏やかな表情でマイクを持ち、ステージに立つ山本茂子(やまもと・しげこ)さん。
    このイベントは、見えない・見えにくい人びとのQOL向上を目的として、多くの方々に支えられながら、平成21年からJBS日本福祉放送が開催している「JBSフォーラム・音で触れ合う」という事業名称のカラオケ大会。今年は勝ち抜き方式で、春と夏にそれぞれ15人ほどを選抜し、12月10日にJBS杯を争うという趣向。その夏の大会が7月23日、大阪市東成区民センターで、41名の参加者で競われた。
    ステージ運びは、JBSのベテラン・アナウンサー吉富順子(よしとみ・じゅんこ)さん。アシスタントは、見えない女性リスナーが交代で務める。今回は、運動大好きの林かよみ(はやし・かよみ)さん。初めてにしては落ち着いた司会ぶりを見せた。
    審査してくださったのは、大阪府視覚障害者福祉協会の髙橋あい子(たかはし・あいこ)会長、歌手の前川裕美(まえかわ・ゆみ)さん、伊丹市会議員の山本恭子(やまもと・きょうこ)さん。
    写真を撮ってくださったのは池田安久(いけだ・やすひさ)さん。いつも、写真ボランティアとしてご協力いただく。
    音で触れ合うカラオケ大会は、非日常性を楽しむ遊び心が大切。女性出演者は和服からドレスまで、思いっきりおしゃれを楽しむ人が多い。ステップを踏んだり、踊ったりしながら歌う達者な人さえもいる。実は、見えない人が踊りながら歌うのは容易ではない。元の位置に正確に戻れるとはかぎらないから。
    盲導犬と一緒に歌う人、点字で歌詞を読みながら歌う人、ヘルパーに歌詞を先読みしてもらうなど、さまざま。今回は、デュエットも登場し、会場が和んだ。
    決戦は、12月10日。JBS杯は誰の手に!
    写真
    1 山本茂子(やまもと・しげこ)さん
    2 司会の吉富順子(よしとみ・じゅんこ)さんと林かよみ(はやし・かよみ)さん。
    3 うしろからヘルパーに先読みしてもらいながら歌う濱田昭二(はまだ・しょうじ)さん
  12. 第17回日本ロービジョン学会学術総会
    8月26日・金曜日から28日・日曜日、新潟市の朱鷺(とき)メッセで「第17回日本ロービジョン学会学術総会」が開催されます。「目指せ!QOVLサポーター。ベスト・クオリティー・オブ・ビジュアル・ライフ」というテーマのもと、さまざまなプログラムが予定されています。
    主なプログラムは、以下の通りです。
    特別講演「視覚障害とロービジョンケアの近未来」
    高野繁(たかの・しげる)氏  日本(にほん)眼科医会・会長
    教育講演「見えないものが見える―シャルル・ボネ症候群を含めて―」
    若倉雅登(わかくら・まさと)氏  井上眼科病院・名誉院長
    教育講演「ロービジョン関係者が学ぶべき障害者差別解消法の意義」
    竹下義樹(たけした・よしき)氏  日本(にほん)盲人会連合・会長
    JBSでは同総会を収録・編集のうえ、放送します。また、事前に、総会のあらましと魅力をお伝えする事前広報番組も予定しています。詳細は追ってJBSのホームページでお知らせします。
  13. 消費生活あどばいっち 第6回「わたしたちの特別な場所」 竹田幸代
    『わたしのとくべつな場所』(パトリシア・マキサック著 児童書)を読みました。1950年代のアメリカ南部、黒人の女の子が差別を受けながら目指した先、入口に書かれた言葉「公共図書館・だれでも自由にお入りください」には感動!
    私は、子どものころから結構本を読むほうで、目の病気が進行しつつある頃は、そのうち本も読めなくなると失望したもの。でも、私たち視覚障害者にも公共の図書館は開かれていて、そこでは点字図書や録音図書の製作・貸し出しなどもしているんですね。そして公共だけでなく、民間が運営する点字図書館や視覚障害者情報センターも日本各地にたくさんあります。
    さらに今、私たち視覚障害者の読書の自由に大きく貢献しているのが、「サピエ図書館」。このサピエとは、視覚障害者への情報提供をおこなうネットワークのこと。約300の施設・団体が加盟し、書誌データベース約89万件を誇る巨大図書館です。と言っても、このサピエ、わざわざ足を運ぶ図書館ではありません。自宅のパソコンなんかで、サピエのホームページから図書を検索。16万タイトル以上の点字データ、または5万タイトル以上の音声デイジーデータがその場でダウンロードできます。携帯型端末を利用すれば満員電車の中で、あるいは家事をしながら、耳で聴く読書を楽しめます。サピエでは、小説やビジネス書はもちろん、週刊誌、映画サウンドに音声解説を加えた「耳で観る映画 シネマ・デイジー」も人気です。
    また、視覚障害者の読書を支援するツールも充実しています。代表的なものでは、プレクストーク各種などの福祉機器、マイブックやアミなどのパソコンソフト、スマホアプリでは「ボイス・オブ・デイジー」などでしょうか。
    一般的にもオーディオブックや電子書籍など読書のスタイルは格段に広がっていますが、間違いなく、点字図書館、視覚障害者情報センター、そしてサピエは、「わたしたちの特別な場所」ですね。
    ●「サピエ」のURL
    https://www.sapie.or.jp/cgi-bin/CN1WWW
    ●「プレクストーク」のURL
    http://www.plextalk.com/jp/
    たけだ ゆきよ 消費生活アドバイザー。社会福祉法人日本ライトハウス情報文化センター サービス部勤務。きんきビジョンサポート(KVS)代表代行。
  14. 眼科医と教育連携
    去る6月19日・金曜日から3日間、静岡市内で第25回視覚障害リハビリテーション研究発表大会が開催されました。JBS日本福祉放送では、大会プログラムから次の二つの講演を、8月2 日から放送しており、オンデマンドでも聴けます。
    視覚障害リハビリテーション協会のホームページに公表されている抄録から、これら講演の概要を引用紹介します。
    1「眼科医と教育連携 Change and Union」
    講演者 松久充子(まつひさ・あつこ) 医療法人社団橘桜会(きつおうかい)さくら眼科院長
    概要 幼稚園や保育園を含めた学校保健に携わり、視力検査を促進。眼科医と行政との連携により弱視の早期発見早期治療が可能になった。
    ロービジョン児には早期からの「見える」体験が重要。就学前にロービジョンエイドの使用を開始したい。また、眼科医と視覚特別支援学校が連携して補装具・学習用具・ICT支援機器の選択と使用法の指導を実施して学習を支援できる。
    眼科医は子どもの「見える」「わかる」「理解される」を手伝って未来を担うための学習をサポートできる。
    2「教育機関における合理的配慮の現状と課題 教科書のアクセシビリティと大学における支援を中心に」
    講演者 中野泰志(なかの・やすし) 慶応義塾大学教授
    概要 中央教育審議会は、障害児の教育を受ける権利を確保するための合理的配慮を定義し、差別的取扱いや合理的配慮の事例も示している。
    教科書や教材の拡大・音声・点字化は、視覚障害児にとって重要な配慮である。ただ、配慮に際し、過度の負担が伴う可能性もある。文部科学省は、この課題を解決する方策を講じてきた。
    そのひとつ、配慮した教科書デジタルデータの活用に関する最新情報や教科書・教材閲覧アプリ「UDブラウザ」の開発・活用状況と関連施策の動向を紹介する。
  15. 音訳ノート 第6回「難しい固有名詞」 渡辺典子
    音訳のネックは漢字にあると思います。中でも困難なのが固有名詞です。今ではPCで検索も早くできますが、そのような方法のなかった頃の失敗談を人名・地名それぞれで。
    まずは、「久曽神昇」という国文学者。知らない。名字はキュウソジン?名前のノボルは間違いないと考えました。数日後、本の広告を見てびっくり。「昇」のルビにはヒタクとあるではありませんか。後で調べた『日本姓名よみふり辞典』の「昇」の項には、ノボルのほかに六番目にヒタクとありました。
    次に、「桜上水(さくらじょうすい)」という地名。忘れもしない24年前の5月23日。この地名がすぐに読めずにモタモタしているちょうどその時、寬仁(ともひと)親王殿下の御入来。放送後、殿下が「あなた―」と。玉川上水は知っていたのに、頭の中の辞書がうまく機能しませんでした。
    人名・地名ともに、どうしても読みがわからない時は、漢字の説明で切り抜ける方法も考えられます。
    また、中国や韓国、北朝鮮の固有名詞も音訳者にとっては大きな壁に。ルビがない場合は漢音で読み、韓国・北朝鮮の人名は『人名仮名表記字典』で当該の音を探します。
    人名や地名を記憶するには限りがあります。日頃からアンテナを張り、キャッチした情報は記録し、応用することが大切です。
    わたなべ のりこ 音訳歴40年以上の現役ボランティア。各地で後進の指導・育成にあたる。
  16. JBS日本福祉放送 主な番組案内
    ・「JBSフォーラム 第2回予選会」
    8月中に放送予定。オンデマンド放送あり。
    ・「第17回日本ロービジョン学会学術総会 事前番組」 
    8月中旬に放送予定。オンデマンド放送あり。
    ・「今日の新聞 朝刊」 
    月曜日から日曜日の10時から12時まで。
    ・「今日の新聞 夕刊」 
    月曜日から土曜日の16時30分から18時まで。
    ・「新刊ラジオ」 
    月曜日から日曜日の19時から19時30分まで。
    ・「IT情報アップデート」 
    月曜日から日曜日の9時30分から10時まで。
    ・「らくらく生活」 
    月曜日から日曜日の20時30分から21時まで。オンデマンド放送あり。
    ・「心のうた」 
    第1週と第3週の月曜日から日曜日。8時から8時30分まで。オンデマンド放送あり。
    ・「JBSインフォ・ボックス」 
    月曜日から金曜日の12時から12時15分まで。

「新刊ラジオ」放送予定
8月1日『砂糖をやめて元気で医者いらず』
8月8日『20代のうちに知っておきたい100の黄金ルール』
8月15日『どうする定年 50歳から巻き返し! まだ間に合うマネー対策』
8月22日『「やる気」が出るコツ、続くコツ―わかっているけど動けないあなたへ』
8月29日『「頑張らない」から上手くいく』
「らくらく生活」
視覚支援機器を中心に、便利なもの、おいしいもの、楽しいものをご紹介します。
出演 山口成志(やまぐち・せいじ)、竹田幸代(たけだ・ゆきよ)
放送日 毎日20時30分から21時まで。オンデマンドでも放送中。

  1. ガイドヘルパー養成研修のご案内
    同行援護従業者養成研修を実施します。
    【一般】 9月17日・土曜日、18日・日曜日、19日・祝日・敬老の日
    【応用】 9月24日・土曜日、25日・日曜日
    会場 浪速区民センター 
    定員 各19名
    受講料 【一般】 10,800円 【応用】 8,800円  
    問合せ 音友(おんゆう) 担当 森尾
    電話 06(4801)0171  FAX 06(4801)7401  URL http://eye-eye.jp
  2. 音訳ボランティア、始めませんか!
    JBS日本福祉放送では、新聞音訳ボランティアを募集しています。
    活動内容は、朝日・日経・読売新聞のいずれかを生放送で音訳していただきます。放送時間は、朝刊が10時から12時、夕刊が16時30分から18時です。
    ご興味のある方は、電話予約のうえ、スタジオ見学にお越しください。
    電話 06(4801)7400
  3. インフォ・ボックス
    ◆iPad体験コース
     以下2つのコースから選択。①「音声機能を体験してみよう」②「音声機能でアプリを活用しよう」。日時は、①が9月24日・土曜日、10月1日・土曜日、②が12月10日・土曜日、17日・土曜日。すべて13時から16時まで。会場は、神戸市中央区の中山記念会館。定員は各5名。参加費は無料。申込み:神戸アイライト協会 078(252)1912
  4. 編集後記、広告、奥付
    編集後記  
    リオデジャネイロ・パラリンピック日本選手団の結団式と壮行会が8月2日、東京都内で開催された。アスリート127人、競技パートナーや役員を含む合計225人が、東京オリ・パラを意識してリオへ向かう。東京パラに向けて、22競技中、17競技に参加。金10個を含む計40のメダル獲得、メダルランキング10位が目標。健闘を祈りたい。
    広告
    音楽&JBSをUSENで! お問合せ・お申込みは、JBSまで。06(4801)7400
    同行援護なら、音友(おんゆう)へ
    音友は、見えない・見えにくい人びとの外出を支援します。ヘルパーの養成・研修も行います。
    電話06(4801)0171  URL http://eye-eye.jp
    奥付
    JBS通信 2016年 8月号 №27
    発行日 2016年8月4日 
    発行所 JBS日本福祉放送(社会福祉法人視覚障害者文化振興協会)
    住所 〒534-0026大阪市都島区網島町4番12号 
    電話 06(4801)7400 ファックス 06(4801)7401
    URL http://www.jbs.or.jp
    発行者 川越利信 企画・編集 川越利信・金田直樹/レイアウト 佐藤庸子 
    定価 1部50円
    ここまで

2016年7月号 No.26

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JBS通信 2016年7月号 No.26 

主な内容

  1. オリ・パラ 体験と共感
  2. JBSの活動、NHKで放映
  3. 消費生活あどばいっち 第5回「消費生活センターに行こう!」 竹田幸代
  4. ボランティア研修会
    5.「音で触れ合う」 第2回予選会のご案内
  5. 音訳ノート 第5回「生放送の醍醐味は」 渡辺典子
  6. 第5回STT選手権大阪大会 開催
  7. JBS日本福祉放送 主な番組案内
  8. ガイドヘルパー養成研修のご案内
  9. 音訳ボランティア、始めませんか!
  10. インフォ・ボックス
  11. 編集後記、広告、奥付
  12. オリ・パラ 体験と共感
    1 見る、体験する
    「まず見て体験の場を」。6月27日、日経新聞の障害者スポーツ特集の中に興味深い記事があった。日本(にほん)福祉大学の教授、藤田紀昭(ふじた・もとあき)氏へのインタビュー記事である。
    確かに、障害者スポーツに対する社会の関心は高まり、リハビリテーションから競技・スポーツへ移行している。所轄も厚労省から文科省へ移管された。
     藤田氏は言う。「障害者スポーツを実際に生で見れば、人々の障害者への意識はポジティブに変わる」。更に、各地で障害者スポーツに関するイベントが開催されれば、見る機会が増える。見るだけでなく実際に体験してほしい。体験を通して、障害者スポーツのおもしろさがわかり、共生を実践できる、と続ける。
    まさにそうだ、と思う。体験することで理解と共感が生まれる。地域社会や教育について、少し長文になるが藤田氏の考え方を引用したい。
     「障害者スポーツがより普及していくための課題はまず、福祉、スポーツなど地域の障害者関連団体が一堂に会する場を作って、スポーツをしたい障害者がスムーズに競技ができる環境を整えること。そうした連携により、家の近くの総合型スポーツクラブが障害者を受け入れるようになれば、遠くの障害者スポーツセンターに行かなくて済む。
    もう一つの課題は、指導者の問題だ。学校の体育の先生が障害者スポーツの知識を持てば、普通校へ行く障害児が体育は見学、という状況を改善できる。体育の教員養成課程で、障害者スポーツを必須にする必要があるだろう」。
    2 東京オリ・パラに向けて
     特に最近のテロ問題や地域紛争、EU問題など、新聞やラジオ・TVの情報に接するたびに不安になる。私たちがいかに危うい状況にあるのかを思い知らされ、歴史の転換期にあることを感じる。このように時代が大きくうねる時こそ、ひとりひとりの考え方や行動がいかに重要か、英国の国民投票を通して考えさせられた。
     東京オリ・パラに関して、残念にも次々と疑問に思われる事柄が表面化し、なんとなく気分が委縮した感がある。障害者スポーツは、こんな状況下で、どんな役割が担えるのか、東京オリ・パラにどう向き合えばいいのか、いまひとつ確かなものが得られにくくなっていたが、藤田紀昭氏の主張には、示唆を与えられた。
  13. JBSの活動、NHKで放映
    6月22日、NHK総合テレビの「ニュースほっと関西」で、JBSの番組制作やボランティア活動の様子が約6分間紹介されました。全国放送「おはよう日本」でも放映される予定になっています。
    6月上旬から中旬にかけて、NHKのカメラがJBSのスタジオに入り、新聞音訳ボランティア活動の様子や人気番組「らくらく生活」の制作状況を追いました。
    新聞音訳中の渡辺典子(わたなべ・のりこ)さんや滝田澄子(たきた・すみこ)さん、清水健司(しみず・けんじ)さんに続いて、山口成志(やまぐち・せいじ)さんと竹田幸代(たけだ・ゆきよ)さんが担当してくださっている「らくらく生活 もっと便利なモノかたり」が紹介されました。
    全体的には、「目の不自由なラジオパーソナリティ」、竹田幸代さんの活動がコンパクトにまとめられており、感じのよい放映でした。
  14. 消費生活あどばいっち 第5回「消費生活センターに行こう!」 竹田幸代
    「お買い物が大好き」って人、たくさんいますよね。でも、気をつけてください。私たち消費者がトラブルに巻き込まれること、結構あるんです。  
    例えば、最近、インターネットで健康食品などを「お試し」のつもりで注文したら定期購入になっていたというトラブルが急増しているとのこと。このような金銭的被害につながるトラブルのほかにも、人気メーカーの化粧品が引き起こした健康被害の例も記憶に新しいのではないでしょうか。消費者がこうむる被害は多岐にわたります。
    ところで、1年間の消費者被害額はどのぐらいだと思いますか。消費者庁公表の平成25年消費者被害額の推計によると、その額、なんと約6兆円!6兆円と言うと、セブン&アイ・ホールディングスの営業収益と同じぐらい。日々の楽しいお買い物と、被害額が同じではいかんわけですよね。
    年々、悪質商法の手口は巧妙化しています。そこで情報収集に役立ててほしいのが、最新の情報がキャッチできる、国民生活センター発行のメールマガジン「おすすめフレッシュ便」。また、都道府県や市町村が運営する消費生活センターも強い味方。自治体によっては、消費者センターや生活科学センターなど呼び方はさまざまですが、商業地などのアクセスのよい場所に設置されていることが多いですよ。商品の事故や悪質商法についての相談はもちろんですが、トラブルの多い商品・サービスについての注意喚起もおこなっています。
    消費生活センターでは、ほかにも、メーカーや事業者団体がつくった冊子などを手に入れることができたり、暮らしに役立つ楽しい講座も多く開催されていたり、お得感もたっぷり。無料で、地域の集まりに講師を派遣してくれることも。
    ぶらっと立ち寄って、新しい情報を手に入れてみてはいかが?
    たけだ ゆきよ 消費生活アドバイザー。社会福祉法人日本ライトハウス情報文化センター サービス部勤務。きんきビジョンサポート(KVS)代表代行。
  15. ボランティア研修会
    JBS日本福祉放送では、新人の音訳ボランティアの方や比較的経験の浅い方を対象に、ボランティア研修会を実施しています。
    次回の予定は、次の通りです。
    日時 9月12日・月曜日 10時~12時
    場所 JBSスタジオ
    内容 音訳の基本について
    講師 渡辺 典子氏
  16. 「音で触れ合う」 第2回予選会のご案内
    7月23日・土曜日、大阪市の東成区民センターで、「2016年JBSフォーラム 音で触れ合う」の第2回予選会が開催されます。
    第1回予選会は3月におこなわれ、計16名が12月の決勝大会への切符を手にしました。第2回予選会でも、40名を超える視覚障害者が決勝大会を目指し、熱唱します。
    ◆第2回予選会 概要
    日時 7月23日・土曜日 12時45分~17時
    会場 東成区民センター 小ホール
       地下鉄「今里駅」から徒歩3分
    参加者 視覚障害者 約40名
    審査員(五十音順)髙橋 あい子(たかはし・あいこ)氏(大阪府視覚障害者福祉協会 会長)、前川 裕美(まえかわ・ゆみ)氏(歌手)、山本 恭子(やまもと・きょうこ)氏(伊丹市議会議員)
    見学やボランティア活動を希望される方は、JBS日本福祉放送までご連絡ください。
  17. 音訳ノート 第5回「生放送の醍醐味は」 渡辺典子
    1988年4月のある雨の日のこと。「ちょっと来て」の言葉でスタジオに行き、七階の窓から見た風景を実況放送しました。それが、JBS(当時の名称は「ふれあい音友」)の第一声だったと記憶しています。
    以来、JBSはその日の朝夕刊の音訳生放送を続けてきたわけですが、今回は、ボランティアの皆さんに生放送の醍醐味を聞いてみました。
    まず、生放送で大変であることがずばり醍醐味であると。また、一様に挙げられたのは緊張感。さらには、スタジオの空気感、ワクワク感、時間の制限、集中力、真剣勝負、自分の気持ちとの戦い、後戻りできないこと。つまり、日常生活では味わえない雰囲気があるのだと思います。その他、3人で協力して読むので仲間ができる、他の人の読みが参考になる、時間内にうまくおさまった時はホッとする等々の声もありました。
    新聞音訳の出発点は、録音図書の音訳技術にあります。生放送と録音図書の大きな違いは校正の有無です。誤読、フレーズ違いなど誰も訂正してくれません。音訳者の読みがそのまま放送に流れてしまうのです。責任重大。大変なプレッシャーですが「やめようと思ったことはない」と頼もしい皆さん。新聞を通して情報の共有を密にすることこそ醍醐味の最たるものと言えるでしょう。
    わたなべ のりこ 音訳歴40年以上の現役ボランティア。各地で後進の指導・育成にあたる。
  18. 第5回STT選手権大阪大会 開催
    JBSが協賛している、STT大阪クラブ主催の「第5回STT選手権大阪大会」が6月19日・日曜日、大阪市長居障がい者スポーツセンターで開催されました。
    STTとは、「サウンド・テーブル・テニス」の略で、視覚障害者の卓球です。通常の卓球と異なり、STTは台の上でボールを転がします。また、競技者は音を頼りにするため、ボールの中には4個の小さな金属球が入っていたり、ラケットにはラバーが貼られていません。もちろん、試合中は静かに観戦しなければなりません。
    今大会には約50名の視覚障害者が参加。以下、各クラスの優勝者です。
    男子A・アイマスクあり 磯田俊一郎(いそだ・しゅんいちろう)さん 東京
    女子A・アイマスクあり 雨窪美紀(あめくぼ・みき)さん 三重
    男子B・アイマスクなし 奥山徳治(おくやま・とくはる)さん 大阪
    女子B・アイマスクなし 足立カヲル(あだち・かおる)さん 大阪
  19. JBS日本福祉放送 主な番組案内
    ・「第25回視覚障害リハビリテーション研究発表大会」。7月中に放送予定。オンデマンドでも放送。
    ・「第64回全国盲人福祉施設大会」。7月中に放送予定。オンデマンドでも放送。
    ・「今日の新聞 朝刊」 月曜日~日曜日 10:00-12:00
    ・「今日の新聞 夕刊」 月曜日~土曜日 16:30-18:00
    ・「新刊ラジオ」 月曜日~日曜日 19:00-19:30
    ・「IT情報アップデート」 月曜日~日曜日 9:30-10:00
    ・「らくらく生活」 月曜日~日曜日 20:30-21:00 オンデマンドでも放送。
    ・「心のうた」 第1週と第3週の月曜日~日曜日 8:00-8:30 オンデマンドでも放送。
    ・「JBSインフォ・ボックス」 月曜日~金曜日 12:00-12:15
    「新刊ラジオ」
    あらゆるジャンルの新刊書を紹介する「新刊ラジオ」は、単なる書籍の紹介にとどまらず、著者へのインタビューなど、その本の深部に迫ります。株式会社オトバンク提供。
    ◆放送予定
    7月4日『不良読本』
    7月11日『ハナミズキのみち』
    7月18日『まったく新しい「0円賃貸」で高収益マンション投資術』
    「ロービジョン講座」
    “医療からリハビリへのネットワーク「羽二重(はぶたえ)ねっと」に学ぶ”、岡島喜謙(おかじま・よしのり)氏が講演。大阪市視覚障害者福祉協会主催。オンデマンドで放送。
  20. ガイドヘルパー養成研修のご案内
    同行援護従業者養成研修を実施します。
    【一般】 9月17日・土曜日、18日・日曜日、19日・祝日・敬老の日
    【応用】 9月24日・土曜日、25日・日曜日
    会場 浪速区民センター 
    定員 各19名
    受講料 【一般】 10,800円 【応用】 8,800円  
    問合せ 音友(おんゆう) 担当 森尾
    電話 06(4801)0171  FAX 06(4801)7401  URL http://eye-eye.jp
  21. 音訳ボランティア、始めませんか!
    JBS日本福祉放送では、新聞音訳ボランティアを募集しています。
    活動内容は、朝日・日経・読売新聞のいずれかを生放送で音訳していただきます。放送時間は、朝刊が10時から12時、夕刊が16時30分から18時です。
    ご興味のある方は、電話予約のうえ、スタジオ見学にお越しください。
    電話 06(4801)7400
  22. インフォ・ボックス
    ◆音声ガイド付き上演 ピッコロ劇団 「オズのオジさん やーい」 
    8月7日・日曜日、11時から、宝塚市のピッコロシアター・大ホールで。料金は一般2,500円、中学生以下1,500円、一般と中学生以下のセットが3,500円。イヤホンは事前に申し込むこと。締切りは、7月31日。ピッコロシアター「音声ガイド」 担当 古川さん、西岡さん 電話06-6426-1940
    ◆松本義和(まつもと・よしかず)氏 講演
    講師は、全日本障がい者柔道選手権優勝者、シドニーパラリンピックのメダリスト。テーマは、「エンジョイライフ楽しく生きなきゃ損」。7月3日・日曜日の10時から12時。宝塚市総合福祉センターで。予約・電話0797-86-5001(ボランティア活動センター)
  23. 編集後記、広告、奥付
    編集後記  
    ロービジョンへの関心の高まりを感じる。見えにくい状態に差し掛かった人たちに、医療を超えた助言を与える眼科医の熱心な動きもある。それでも、仕事や学習ではもはや無理があるほど見えない状態に陥ってしまって、しかしなお、何をどうしたらいいかわからないで、苦悶の深い霧の中に迷い込んでいる人たちも少なくない。
    それら迷い道にいる人たちにシグナルを送り、共歩共生の声をかけようとする「スマートサイト」の動きが最近、顕著だ。この動きに、期待を寄せたい。
    広告
    音楽&JBSをUSENで!
    お問合せ・お申込みは、JBSまで。06(4801)7400
    同行援護なら、音友(おんゆう)へ
    音友は、見えない・見えにくい人びとの外出を支援します。ヘルパーの養成・研修も行います。
    電話06(4801)0171  URL http://eye-eye.jp
    奥付
    JBS通信 2016年 7月号 №26
    発行日 2016年6月29日 
    発行所 JBS日本福祉放送(社会福祉法人視覚障害者文化振興協会)
    住所 〒534-0026大阪市都島区網島町4番12号 
    電話 06(4801)7400 ファックス 06(4801)7401
    URL http://www.jbs.or.jp
    発行者 川越利信 企画・編集 川越利信・金田直樹/レイアウト 佐藤庸子 
    定価 1部50円
    ここまで

2016年6月号 No.25

ここから
JBS通信 2016年6月号 No.25 

主な内容

  1. どう活かす、差別解消法
  2. リオ・パラリンピックに向けて 第4回 日本柔道の復活を ~柔道~
  3. 消費生活あどばいっち 第4回「高機能繊維で夏を快適に」 竹田幸代
  4. 心のうた 公開収録
  5. 音訳ノート 第4回「音訳はやわらか頭」 渡辺典子
  6. ボランティア募集
  7. JBS日本福祉放送 主な番組案内
  8. 同行援護従業者(ガイドヘルパー)養成研修のご案内
  9. 同行援護の登録者募集中
  10. インフォ・ボックス
  11. 編集後記、奥付、広告
  12. どう活かす、差別解消法
    5月20日から3日間、日本盲人会連合(以下、日盲連)が主催する第69回全国盲人福祉大会が1500人を集め、青森市内で開催された。この4月1日付で施行された障害者差別解消法ならびに改正障害者雇用促進法を中心に、同行援護(ガイドヘルパー)、中途視覚障害者とロービジョン、就労促進等が主に議論された。
    1 差別解消法は運用次第
    障害者差別解消法は、今大会研修のメインテーマで、「障害者差別解消法をどう活かすか~施行後の課題~」と題して行われた。基調講演を田中伸明(たなか のぶあき)氏(弁護士、視覚障害)が、弁護士でもある日盲連会長竹下義樹(たけした よしき)氏が補足説明を行い、質疑を含めて約2 時間にわたって議論された。
    そもそもこの制度をどう解釈するのか、合理的配慮をどう考えるのか、差別とは何か、直接差別と間接差別等々について多角的な解釈や説明が行われた。
    分かりやすい間接差別の事例もいくつか示された。そのひとつ。レストランで犬同伴お断り、と盲導犬同伴の視覚障害者の入店を拒否するケース。これは、間接差別の典型。犬という表現で盲導犬を、つまり視覚障害者の入店を拒む差別行為に当たるという。差別解消法を活かすのは、運用次第。この制度の施行を機に、障害当事者も社会も一緒に理解し合い協力し合いながら、社会環境を整えていく、そういう努力が相互に求められる。詳細は、JBSの番組で。5月30日から放送。
    2 同行援護、制度充実に期待
    同行援護(ガイドヘルパー)制度への関心は非常に高い。日盲連が平成28年度に取り組むべき課題として、全国の会員団体が提出した事案は、合計101項目。内、同行援護関係が11項目を占めている。中でも、交通機関が少ない地域では、福祉有償運送への関心が高い。
    同行援護制度の充実は、差別解消法や改正障害者雇用促進法とも密接不可分の関係で並行していくようにも考えられる。というのも、同制度の充実で視覚障害者が社会に参加する機会が多くなり、今までは表面化していなかった問題が、直接・間接差別として現象化して来ることが予測されるからだ。
    3 ロービジョン対策
    中途視覚障害者の支援策やロービジョン対策が、最近、日盲連の運動方針に盛り込まれるようになった。具体に何をどうするか、容易ではないようにも伺える。平成28年度からは、積極的に取り組みたい、と竹下会長。新たに設けられる相談室構想がそのひとつ。この相談室が諸課題の窓口となり、中途視覚障害者の支援、ロービジョン対策、差別解消法に伴う諸々、同行援護、就労等の諸課題に対応して行こうという計画。平日はいつでも相談できる体制が組まれる。
  13. リオ・パラリンピックに向けて 第4回 日本柔道の復活を ~柔道~
    夏季パラリンピックの競技の中で、視覚障害者だけが出場できるのは、ゴールボールと5人制サッカー、そして、日本のお家芸と言われる柔道だ。
    5月4日、リオ大会への柔道の代表選考会が東京・講道館で実施され、次に紹介する各階級の優勝者、男子5名・女子1名の計6名が代表に内定した。
    男子60キロ級 廣瀬 誠(ひろせ まこと)
    男子66キロ級 藤本 聰(ふじもと さとし)
    男子73キロ級 北薗 新光(きたぞの あらみつ)
    男子90キロ級 廣瀬 悠(ひろせ はるか)
    男子100キロ級 正木 健人(まさき けんと)
    女子57キロ級 廣瀬 順子(ひろせ じゅんこ)
    *なお、女子63キロ級の米田真由美(よねだ まゆみ)は、国際パラリンピック委員会・個人招待枠の指名を受け、代表に内定している。
    注目は、男子100キロ級の正木選手。前回のロンドン大会では日本柔道の唯一のメダルとなる金メダルを獲得。リオ大会では二連覇を狙う。また、男子66キロ級の藤本選手はアトランタ・シドニー・アテネで三連覇を成し遂げた選手だ。二大会ぶりの出場となるリオで再び頂点に立ってほしい。
    選考会では、夫婦で代表内定を勝ち取った男子90キロ級の廣瀬悠選手と女子57キロ級の廣瀬順子選手にも注目が集まった。
    パラリンピックに柔道が取り入れられたのは、88年のソウル大会から(女子は、04年のアテネ大会から)。日本代表の獲得メダル数は、計7個を獲得したバルセロナ大会が最高。しかし、近年は、北京が銀1個、ロンドンが金1個という結果に終わった。
    リオ大会では一つでも多くのメダルを獲得し、日本柔道の復活を見せてほしい。
  14. 消費生活あどばいっち 第4回「高機能繊維で夏を快適に」 竹田幸代
    汗ばむ季節になってきましたね。満員電車なんかに乗ると気になるのが自分や隣の人の汗、そして臭い。でも、ご存知ですか?日本には世界をリードする高機能な繊維がたくさんあるんですよ!
    冬の吸湿発熱性繊維ではユニクロのヒートテックが有名ですが、夏には、汗を吸ってサッと乾かす吸汗速乾性、抗菌・防臭、消臭性のある繊維が強い味方ですね。
    でも、その効果って確かなの?洗濯した後も続くの?ということで目安にしてほしいのが一般社団法人繊維評価技術協議会の製品認証マークSEK。Sは清潔、Eは衛生、Kは快適を表すんだとか。抗菌防臭加工は青、光触媒抗菌加工は紫、抗かび加工は緑色などの色分けで表示されています。ほかにも、消臭加工や抗ウイルス加工のマークなんかがありますよ。それぞれの機能について、効果、効果の耐久性、加工の安全性、品質管理システムを保証するもので、厳しい認証基準をクリアした製品のみに表示を付けることができます。一度、商品のタグをチェックしてみてくださいね。スポーツウェアやワイシャツ、靴下、肌着、タオル、介護用品など、多くの製品がSEKの対象になっています。
    経済産業省のサイトにはこんな記事も。「日本が得意とする高機能性繊維分野で国際標準を続々獲得しました!~分かりやすい性能表示で、更なる市場拡大へ~」。日本式の試験方法が国際化されて、もともと高い技術力をもつ日本の繊維メーカーの国際競争力がさらに高まるということですね。また、きちんとした規格ができたことによって、消費者にとってもよりよい選択ができるというメリットが。
    多くの量販店やメーカーでは、高機能繊維製品をブランド化しています。高機能繊維で、ご自身にも周囲の方にも快適な夏を!
    たけだ ゆきよ 消費生活アドバイザー。社会福祉法人日本ライトハウス情報文化センター サービス部勤務。きんきビジョンサポート(KVS)代表代行。
  15. 心のうた 公開収録
    5月5日(木・祝)、兵庫県伊丹市のいたみホールで、JBSの番組「心のうた」の公開収録がおこなわれました。
    当日は約百名の方々にお越しいただき、公開収録を成功裏に終えることができました。ご来場くださった皆さま、誠にありがとうございました。
    また、伊丹市の視覚障害者団体「ファーストウインドの会」の皆さまには企画から当日の運営に至るまで多大なるご協力をいただきました。改めて御礼申し上げます。 
    当日の様子は、次の日時に放送します。
    前半 6月6日(月)~19日(日) 後半 6月20日(月)~7月3日(日)
    いずれも、8時00分~8時30分。
     
  16. 音訳ノート 第4回「音訳はやわらか頭」 渡辺典子
    テレビのナレーションを耳にして思わず「イチバでしょ」と言ってしまいました。築地はシジョウ、錦(にしき)はイチバ。漢字で書けば同じ「市場」ですが、読みは異なります。他にも、足跡(あしあと/そくせき)、変化(へんか/へんげ)、学生(がくせい/がくしょう)など多くの例があります。正しい読みを選択することは文字を音に変えて伝える音訳ではとても大切なことです。文の意味を的確に把握し文脈に合った読みが得られるよう、常に漢字に関心を持つことが大事です。
    漢字だけではなく、符号にも注意が必要です。例えば、読点の場合、「…ではないか、と思った」という文では、読点を「と」の後ろに移すと自然な聞きやすい読みになります。音訳では自然に聞きとれる読みが求められています。「 」や( )、……等々、文中にはさまざまな符号が使われています。意味するところを読み取って、言葉に置き換えたり、間やピッチで表現します。
    しかし、いつも同じパターンとは限らず、そこで「やわらか頭」が求められます。臨機応変、柔軟な思考です。この「やわらか頭」を支えるのは日頃の積み重ねと好奇心だと思います。獲得した知識は記憶するより記録して自己のツールとし、リスナーとの情報の共有を楽しみたいものです。
    わたなべ のりこ 音訳歴40年以上の現役ボランティア。各地で後進の指導・育成にあたる。
  17. ボランティア募集
    JBS日本福祉放送では、新聞音訳ボランティアを募集しています。
    活動内容は、朝日新聞・日本経済新聞・読売新聞のいずれかを生放送で音訳していただきます。放送時間は、朝刊が10時から12時、夕刊が16時30分から18時です。
    ご興味のある方は、電話予約のうえ、スタジオ見学にお越しください。
    電話 06(4801)7400
    ◆ボランティアの声 篠原 保枝(しのはら やすえ)
    リスナーに正確な情報を伝えるためには、日々アンテナを張っておかなければなりません。
    例えば、スタジオに入る前日には、必ずテレビやラジオのニュースをチェック。人名・地名などの読み方を確認します。また、当日はスタジオ内で辞書やパソコンを使っての調べもの。
    視覚障害者への情報支援。そのやりがいをあなたも感じてみませんか。
  18. JBS日本福祉放送 主な番組案内
    ・「障害者差別解消法をどう活かすか~施行後の課題~」5月30日(月)から。詳細は、HPで。オンデマンドでも放送。
    ・「今日の新聞 朝刊」 月曜日~日曜日 10:00-12:00
    ・「今日の新聞 夕刊」 月曜日~土曜日 16:30-18:00
    ・「新刊ラジオ」 月曜日~日曜日 19:00-19:30
    ・「IT情報アップデート」 月曜日~日曜日 9:30-10:00
    ・「らくらく生活」 月曜日~日曜日 20:30-21:00 オンデマンドでも放送。
    ・「心のうた」 第1・3週 月曜日~日曜日 8:00-8:30 オンデマンドでも放送。
    ・「JBSインフォ・ボックス」 月曜日~金曜日 12:00-12:15
  19. 同行援護従業者(ガイドヘルパー)養成研修のご案内
    NPO法人の日本福祉放送が運営する音友(おんゆう)事業所では、以下の要領で、同行援護従業者養成研修(一般課程・応用課程)を実施します。
    日程 【一般】 9月17日(土)、18日(日)、19日(月・祝)
    【応用】 9月24日(土)、25日(日)
    会場 浪速区民センター
    定員 各19名
    受講料 【一般】10,800円(税込) 【応用】 8,800円(税込)
    *テキスト代(税込2,592円)別途。
    問合せ 音友事業所 担当 森尾
    電話 06(4801)0171  ファックス 06(4801)7401  HP http://eye-eye.jp
  20. 同行援護の登録者募集中
    音友では、利用者&ヘルパーの登録を随時受け付け、外出など移動の援護、視覚的情報の支援、代筆・代読などのサービスをおこなっています。
    また、ヘルパーへの研修も予定しています。
    お問い合わせは、音友事業所まで。
  21. インフォ・ボックス
    ◆大阪府障がい者 芸術・文化フェスタ2016 出演者募集
    9月17日(土)~19日(月・祝)に、堺市のビッグ・アイで開催されるイベントの出演者募集案内。
    対象 大阪府に在住または在勤の障害者で、芸術・文化活動をおこなっている個人または団体。
    参加費 無料
    応募 ①所定の応募用紙②発表内容の映像もしくは画像や音源などを同封のうえ、封書にて。締切りは7月8日(金)必着。
    問合せ ビッグ・アイ 「フェスタ」係  電話 072(290)0962
    ◆京都大学吹奏楽団 第31回サマーコンサート
    日時 6月18日(土) 18時30分 開演
    場所 八幡市文化センター 大ホール
    入場料 無料
    その他 点字プログラム・会場案内あり
    問合せ 京都大学吹奏楽団  電話 075(761)7851
  22. 編集後記、奥付、広告
    編集後記
    熊本の視覚障害被災者のことを強く意識しよう、緊急に500万円の義援金を募り、被災地に届けたいと青森大会で日盲連の竹下会長は力強く呼びかけた。他にもいろんな視覚障害関連団体で募金活動が行われ、現地では歩行訓練士が中心になって支援活動が行われている。
    今や災害は、忘れた頃にではなく、忘れるいとまさえも与えずに頻々と襲って来る。視覚障害者には特に、防災・減災の備えは焦眉の急。早く備えを構築したいと気持ちがはやる。(川越)
    企画・編集 川越利信・金田直樹/レイアウト 佐藤庸子
    奥付
    JBS通信 2016年6月号 №25
    発行日 2016年5月28日
    発行者 JBS日本福祉放送(社会福祉法人視覚障害者文化振興協会)
    住 所 〒534-0026 大阪市都島区網島町4番12号
    発行責任者 川越利信  定価 1部50円
    広告
    ちょっとぜいたくなJBSの楽しみ方 音楽&JBSをUSENで!
    お問い合わせ・お申込みはJBSまで。電話 06-4801-7400 FAX 06-4801-7401 URL http://www.jbs.or.jp
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2016年5月号 No.24

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JBS通信2016年5月号 No.24 JBSは視覚障害者向け専用ラジオ局です。
[発行]JBS日本福祉放送 (社会福祉法人視覚障害者文化振興協会)
〒534-0026 大阪市都島区網島町4-12
TEL 06-4801-7400  FAX 06-4801-7401  URL http://www.jbs.or.jp
発行責任者 川越利信   定価 1部 50円

目次

  1. あらためて防災への意識を
  2. 広告
  3. リオ・パラリンピックに向けて③ リオでも金メダル ~水泳~
  4. 消費生活あどばいっち 第3回「視覚障害者は保険に入れない?」 竹田幸代
  5. 被災者支援を開始 ㈱タイムズコーポレーション
  6. 音訳ノート 第3回「新聞記事の選び方」 渡辺典子
  7. JBS日本福祉放送 番組案内
  8. 同行援護従業者(ガイドヘルパー)養成研修のご案内
  9. 同行援護 登録者募集中
  10. ボランティア募集
  11. インフォ・ボックス
  12. 編集後記
  13. あらためて防災への意識を
    熊本地震を受けて
    東日本大震災からちょうど5年が経過した今春、熊本県・大分県を中心に大きな地震が発生。4月27日現在、死者数49名、負傷者数1400名を超える現在進行形の大災害である。  
    熊本県の視覚障害者数は約6720人(平成26年度福祉行政報告例)。すでに視覚障害団体が支援に動き始めており、被害の詳細が明らかになるにつれ、きめ細かな支援が求められる。
    一方、被災地から遠く、直接の被害を受けなかった視覚障害者はあらためて防災について考え、具体的な行動に移してほしい。そのような思いのもと、今回は日本ロービジョン学会発行のリーフレットを紹介したい。
    7つのポイント
    日本ロービジョン学会は、視覚障害者とその家族向けに2種類のリーフレット「災害が起きたときのこと考えていますか」と「被災してしまったら」を、また一般向けに「避難所内の見えない・見えにくい人ご支援ください。」を発行している。この中から、「災害が起きたときのこと考えていますか」にある「そなえておきたい7つのポイント」を以下に挙げる。
    ①一緒に逃げてくれる人の確保
    家族の不在時に災害が起こることも。近所の人との関係を築いておくこと。
    ②要援護者の登録
    家族以外で手助けをしてくれる人を確保するための第一歩。迅速な救助・支援につながる。
    ③避難所・避難ルートの確認
    実際に歩いてみること。また、「福祉避難所」の確認も。
    ④災害用伝言ダイヤル171
    災害時には電話がつながらないことも。家族との連絡に利用できる、NTTの声の伝言サービス。
    ⑤非常持ち出し品の確認
    拡大鏡・ICレコーダー・白杖などは避難所では簡単に手に入らない。電池は定期的に交換を。助けを求めるときに笛は有効。
    ⑥自宅の耐震化、必需品の準備・備蓄
    被災後に自宅に戻る場合も。普段から可能な限りの耐震対策を。水・食料の備蓄も必要。
    ⑦早めの避難を心がけて
    災害の可能性が少しでもあれば、安全に避難できるうちに自主避難するのも一つの手段。普段から防災について検討・相談を。
    今すぐ行動を
    以上、7つのポイントを紹介したが、日盲社協発行の『みんなで知っ得[助かる][助ける]視覚障害者のための防災対策マニュアル 増補版』では、災害時に備えて通勤通学ルートを3ルート確保しておくことや、電車がストップしたときのために複数の交通機関で自宅と職場(学校)を行き来できるルートを押さえておくことなどが挙げられている。
    日本ロービジョン学会のリーフレットは、次のURLからダウンロードできる。
    https://www.jslrr.org/information/disaster
  14. 広告
    ちょっとぜいたくなJBSの楽しみ方
    音楽&JBSをUSENで!
    USENは24時間のノンストップ放送で、500チャンネル勢揃い。
    快適な音楽生活をお約束します♪
    月額使用料6,000円のところ→3,000円(税別)
    お問い合わせ・お申込みはJBSまで。
    電話 06-4801-7400 FAX 06-4801-7401 URL http://www.jbs.or.jp
  15. リオ・パラリンピックに向けて③ リオでも金メダル ~水泳~
    オリンピック同様、パラリンピックでも水泳は人気競技の一つ。選手の活躍がその国の選手団全体に影響を与える競技だ。日本のパラ水泳の第一人者と言えば、日本パラリンピアンズ協会の河合純一会長(全盲)。1992年のバルセロナから2012年のロンドンまで6大会連続出場。金メダル5個を含む獲得メダル数21個の偉大なパラリンピアンだ。
    日本水泳陣は前回のロンドンでは、メダル数8個(金2、銀2、銅4)という結果。視覚障害選手では、秋山里奈が金を、木村敬一が銀と銅を一つずつ獲得した。だが、秋山がロンドン後に現役を引退。リオ大会では、昨年のIPC世界選手権(イギリス)で、100m平泳ぎと100mバタフライで優勝し、早々と代表に内定した木村に期待がかかる。
    その木村を除く代表選手の選考会を兼ねた「春季静岡水泳記録会」が3月6日、静岡県富士市で開催された。この日の結果により、計19名(男12・女7)の選手が代表に内定。ロンドンの金メダリスト・田中康大や銀メダリスト・中村智太郎も選ばれた。視覚障害選手では、木村の他に、小野智華子、笠本明里、生長奈緒美の女性3名が内定を勝ち取った。
    パラ水泳は、身体障害(肢体不自由)・視覚障害・知的障害の三つに分けられる。視覚障害選手の種目には11~13の数字がつけられ、障害が重いほど数字が小さくなる。
  16. 消費生活あどばいっち 第3回「視覚障害者は保険に入れない?」 竹田幸代
    消費者支援機構関西さん主催の「事業者と消費者の双方向コミュニケーション研究会」に参加しているのですが、3年前から、住友生命さんと見えない・見えにくい人たちがお互いのできること・できないことを聞いて、「どのようにすれば、より良い関係を築くことができるか」を一緒に考えようという場を設けています。そこで毎年、参加者から必ず出る、生命保険に関するQ&Aをまとめてみますね。
    Q1 視覚障害者でも保険に入れるの?
    ―「視覚障害者だから保険に入れない」ということはないそうです。視覚障害になった原因などを確認し、加入の可否を総合的に判断しているとのことです。
    Q2 10年ほど前、難病だからって断られたけど?
    ―難病である目の疾患が将来の入院や手術の可能性に影響が無いと確認されたものについては取扱いを変更しているケースもあるので、再度お尋ねいただく方がよいのではないかとのこと。
    Q3 視覚障害者は、けがのリスクが大きいんじゃない?
    ―因果関係がはっきりしていれば別ですが、例えば、お酒をよく飲む人は必ず肝臓がんになるとは考えないのと同様に、単に「視覚障害者だから」という考え方はないそうです。
    他にも、ホームページや職員さんの営業用携帯端末では、契約のしおりや約款などを拡大して確認することなども可能ですよ、といった話もありました。ご自身が音声ガイドの入った機器をお持ちなら、音声でも確認できそうですね。  
    以上は、あくまでも住友生命さんの例なので、一言で「視覚障害者でも入れまーす」とは言えないものの、コープ共済さんでも同様の対応をされるとのことです。
    重度障害になると、重度障害者医療費助成制度によって、受診・入院時の自己負担分が助成されますね。そのおかげで医療費なんかがほとんどかからなくても、例えば母親が入院すると、家族は外食やコンビニ弁当で済ませたり、それなりの出費は伴うもの。貯蓄する?保険に入る?備えについて少し考えてみます?
    たけだ ゆきよ 消費生活アドバイザー。社会福祉法人日本ライトハウス情報文化センター サービス部勤務。きんきビジョンサポート(KVS)代表代行。
  17. 被災者支援を開始 ㈱タイムズコーポレーション
    視覚支援機器の企画・販売をおこなう株式会社タイムズコーポレーション(兵庫県宝塚市)が、「熊本地震」を受け、以下の特別対応を実施します。
    拡大読書器・デイジープレイヤーなどの修理について
    ①修理工賃なし。
    ②部品代は、原則、メーカーが提供する実費を修理代金とする(各メーカーに特別価格、無償提供の協力を要請中)。
    ③修理品送料はそれぞれの送り主負担(返送時の送料はタイムズコーポレーションが負担)。
    *販売店などの取次ぎや設置説明サービスを受ける場合は、原則、そのサービス料が必要。
    *原則、タイムズコーポレーションが販売元で販売した機種。判別が難しい場合は、お問合わせ先まで。
    携帯型拡大読書器を無償貸与
    紛失または大きく損傷し再給付申請をする方、または新規に給付申請をする方で、自治体の受付の再開に時間がかかる見込みの方には、タイムズコーポレーション備品の携帯型拡大読書器を必要な期間、無償貸与。
    対象地域
    九州の地震被災地
    受付期間
    2016年4月18日~7月31日
    お問合わせ先
    株式会社タイムズコーポレーション 
    お客様相談室 0120-886610
    http://www.times.ne.jp
  18. 音訳ノート 第3回「新聞記事の選び方」 渡辺典子
    JBSの新聞音訳番組は朝刊が2時間、夕刊が90分。ともに全国紙3紙をあつかいます。もちろんこの時間内に3紙の全ページを読めるわけではありません。ですから、記事の取捨選択が必要です。
    ところが、この「記事の選択」が音訳者にとって一番の悩みでもあるのです。音訳者がこれはと思ってもリスナーには隔靴掻痒、要望と選択の両者がピタリと合致するのは難しいこと。その上、時間の制約が加わると一層厳しいものとなります。音訳者にほぼ任されている記事の選択をどのようにすれば番組の満足度を高めることができるのでしょうか。
    まず大事なことは、時の話題や新聞社が伝えたいと思っていることを正確に把握すること。これは紙面のタイトルが参考になります。次に、記事の書き方が具体的な表現をしておりテレビ報道とは一線を画すもの、一段の見出しでも「おや!」と興味を引かれるものなどは一つの目安と考えられます。
    私たちは目の代わりとして新聞の内容を伝えなければならないので日常生活の中でニュースに対する「センス」を養うことが大切です。数多くのニュースに接し考えること、家庭で新聞を読む時もどの記事を音訳するかを吟味し、解説記事なども読んでおくと有効でしょう。
    わたなべ のりこ 音訳歴40年以上の現役ボランティア。各地で後進の指導・育成にあたる。
  19. JBS日本福祉放送 番組案内
    ◆「心のうた」
    童謡や歌謡曲の歌い方を楽しくレッスン。毎回、歌好きの視覚障害者をゲストに迎え、歌手の安永郁子さんが歌唱指導をします。
    放送日 毎月第1・3週の月曜日~日曜日 8時00分~8時30分
    出演 安永郁子、スノーエンジェル、視覚障害の皆さん
    ◆「防災・減災としての視覚リハ(阪神大震災から20年を過ぎて)」
    3月20日におこなわれた視覚障害リハビリテーション協会主催の「災害時に専門家ができること、すべきこと~準備はできていますか、していますか~」から、森一成氏(神戸アイライト協会理事長)の講演を放送します。
    放送日 4月26日(火)~5月1日(日)12時15分~13時00分 
    *「JBSオンデマンド」でも放送。
  20. 同行援護従業者(ガイドヘルパー)養成研修のご案内
    NPO法人の日本福祉放送が運営する音友(おんゆう)事業所では、以下の要領で、同行援護従業者養成研修(一般課程・応用課程)を実施します。
    日程 【応用】 5月14日(土)、15日(日)
    【一般】 7月15日(金)、16日(土)、17日(日)
    【応用】 7月29日(金)、30日(土)
    会場 (5月)福島区民センター(7月)浪速区民センター
    定員 各19名
    受講料 【一般】 1万800円(税込)【応用】 8800円(税込)*テキスト代(税込2592円)別途。
    問合せ 音友事業所 担当 森尾
    電話 06(4801)0171
    ファックス 06(4801)7401  
    HP http://eye-eye.jp
  21. 同行援護 登録者募集中
    音友では、利用者&ヘルパーの登録を随時受け付け、外出など移動の援護、視覚的情報の支援、代筆・代読などのサービスをおこなっています。また、ヘルパーへの研修も予定しています。
    お問い合わせは、音友事業所まで。
  22. ボランティア募集
    JBS日本福祉放送では、新聞音訳ボランティアを募集しています。
    活動内容は、朝日新聞・日本経済新聞・読売新聞のいずれかを生放送で音訳していただきます。放送時間は、朝刊が10時から12時、夕刊が16時30分から18時です。
    ご興味のある方は、電話予約のうえ、スタジオ見学にお越しください。
    電話 06(4801)7400
  23. インフォ・ボックス
    ◆「心のうた」 公開収録
    日時 5月5日(木・祝)13時30分~15時30分(開場13時)
    場所 いたみホール(兵庫県伊丹市)
    入場料 無料
    問合せ JBS日本福祉放送 川上
    電話 06(6358)1673
    ◆きんきビジョンサポート
    視覚障害に関する事で 困っている事、聞いてみたい事など、お気軽にどうぞ。
    電話 070(5504)2539
    メール info@kvs.cc
  24. 編集後記
    災害は、弱者へより苛酷に迫る。熊本の友人にようやく電話が繋がったのは、本震の後。聴けば、「水がない、どう生き延びるかいま必死」、と言う視覚障害の彼は、脳梗塞のため11年前から車いす生活を強いられている奥さまと、身内が所有する車の中で夜を過ごさざるを得ない状態に置かれていた。先ごろ家で寝られるようになり、感慨無量なおももち。(川越)
    ここまで

2016年4月号 No.23

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JBS通信2016年4月号 No.23 JBSは視覚障害者向け専用ラジオ局です。
[発行]JBS日本福祉放送 (社会福祉法人視覚障害者文化振興協会)
〒534-0026 大阪市都島区網島町4-12
TEL 06-4801-7400  FAX 06-4801-7401  URL http://www.jbs.or.jp
発行責任者 川越利信   定価 1部 50円

目次

  1. 視覚障害者の就労を支援 ~ジョブトレ 三年の歩み~
  2. 広告
  3. リオ・パラリンピックに向けて② 歓喜の再来を ~ゴールボール女子~
  4. 消費生活あどばいっち 第2回「いわゆる牛乳と本当の牛乳?」 竹田幸代
  5. 2016年JBSフォーラム 音で触れ合う 第1回予選会の結果
  6. 音訳ノート 第2回「新聞音訳の実際」 渡辺典子
  7. JBS日本福祉放送 番組案内
  8. 同行援護従業者(ガイドヘルパー)養成研修のご案内
  9. インフォ・ボックス
  10. 編集後記
  11. 視覚障害者の就労を支援 ~ジョブトレ 三年の歩み~
     厚生労働省が公表した「障害者雇用状況」によると、昨年の民間企業における雇用障害者数は約45万3千人で、対前年比5.1%の増加。12年連続で過去最高を更新した。一方、現在の障害者雇用の主役は精神障害者であり、特に視覚障害者の就労にはまだまだ高い壁があるという声を聞く。今春、開所から四年目を迎える、大阪府吹田市のジョブトレーニングセンターOSAKA(以下、ジョブトレ)を取材した。

視覚障害者に特化
 ジョブトレは障害者総合支援法に定められた就労移行支援をおこなう、視覚障害者に特化した民間の事業所。視覚障害者の特性を熟知したスタッフがビジネスマナーやパソコンの訓練を実施。利用者とともに就労を目指す。
 この三年間でのジョブトレ利用者は計24名。うち、10名がすでに就職し、さらに2名が内定を得ている。就職先は主に民間企業や教育機関、福祉施設など。職種は事務職や、自身の技術を生かした点字製作、マッサージなど多岐にわたる。
 取材時点(三月下旬)でのジョブトレ利用者は9名。四月には2名の利用者が加わる予定だ。現在、12社の企業が職場実習での受け入れに前向き。実地訓練を提供できるのもジョブトレの強みだ。

各利用者に対応した支援を提供
 「開所当初はマッサージ関連の仕事を希望する人がほとんどだと思っていましたが、実際は事務職が多い」と話すのは、ジョブトレの名富康晃代表。「だから、パソコンの訓練には力を入れています」。
 実際、取材でジョブトレを訪れた時には6名の利用者がパソコン訓練の真っ最中。その中の一人、宮原晶子さん(全盲)は音声パソコンを使い、ワードの練習。ふりがなのつけ方やきれいなレイアウトの作成方法を学んでいた。
 実は宮原さんはジョブトレでの訓練をすでに終了し、現在は特別養護老人ホームで事務職に就いている。ジョブトレでは宮原さんのような卒業生に対する職場定着支援も実施。視覚障害者の就労をトータルに支援している。

ジョブトレの役割
 「三年目になって、ようやくジョブトレの認知度も上がってきた」と名富代表。企業や視覚障害者からの問い合わせも増加しているようだ。とは言え、まだ大きな課題も。「行政や企業、相談支援事業所などでは、視覚障害者=仕事が無い、という認識を今でも引きずっているところがあります。そのような誤った認識を地道に正していくのもジョブトレの役割です」。
ジョブトレーニングセンターOSAKA 06-6339-3639
写真二枚あり。一枚目のキャプション「訓練はマンツーマンで」。写真説明「訓練生3名がそれぞれパソコンに向かっている。うち、一名のそばにスタッフがついている」。二枚目のキャプション「職場では議事録の作成を担当している宮原さん。ワードのスキルアップに取り組んでいた」。写真説明「宮原さんがパソコンに向かっている姿」。

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  2. リオ・パラリンピックに向けて② 歓喜の再来を ~ゴールボール女子~
     2015年11月、中国・杭州市で「2015 IBSA アジア・パシフィック選手権大会」が開催された。世界選手権(2014年・フィンランド)で4位、IBSAワールドゲームズ(2015年5月・韓国)で6位に終わった2012年ロンドン・パラリンピックの王者・日本代表。リオへの出場権を獲得するためには、この大会での優勝しか道は残されていなかった。
     メンバーはロンドン大会にも出場した浦田理恵、安達阿記子、欠端瑛子、若杉遥の4選手と、天摩由貴、安室早姫の2選手を合わせた計6名。参加5カ国による総当り戦の予選を2位で終えた日本は、上位4カ国で争う決勝トーナメントに進出。準決勝でオーストラリアを9対1で破り、いよいよ決勝に駒を進めた。相手は、ロンドン大会の決勝と同じ、強豪中国。そして、虎の子の1点を守りきった日本は、ロンドン大会の時とスコアも同じ1対0で中国を撃破。見事にリオへの切符を手にし、パラリンピックに4大会連続で出場することになった。
     ロンドンでの金メダルは、ゴールボール女子・日本代表にとって初めての快挙というだけでなく、夏季・冬季の大会を通して日本が団体競技で初めて獲得した金メダル。歴史の一ページをつくったそのチーム力で、もう一度歓喜の姿を見せてほしい。
  3. 消費生活あどばいっち 第2回「いわゆる牛乳と本当の牛乳?」 竹田幸代
     ご存じの方も多いでしょうが、500ml以上の紙パック牛乳の上部には切欠き(きりかき)があります。これはJIS規格(日本工業規格「高齢者・障害者配慮設計指針-包装・容器」)によるもので、メーカーの任意表示です。「種類別 牛乳」と他の飲料とを区別するために開け口の反対側につけられていますが、そもそも「種類別 牛乳」って何?
     一般に牛乳と呼ばれている飲料は、成分や加工法によって7つの種類に分けられ、パッケージにそれぞれの種類を記載するよう定められています。この7つの種類は、大きく4つのグループに分けられそうですよ。
     まず、乳牛からしぼったままの生乳100%のもの。このグループには、種類別の「牛乳」と、全国で数か所の許可を受けた施設だけで製造される「特別牛乳」があります。
     次に、生乳100%が原料ですが、水分や脂肪分などの成分の一部を除去したもの。「成分調整牛乳」「低脂肪牛乳」「無脂肪牛乳」があります。何も加えていないので、このグループも「牛乳」と呼んでもいいんですね。
     それに対し、生乳にバターや脱脂粉乳などの乳製品、水を加えて成分を調整したものが「加工乳」。特濃タイプや低脂肪タイプがあります。
     最後に、いわゆるコーヒー牛乳やおなかがゴロゴロしないという「アカディ」などの「乳飲料」。生乳にカルシウムやビタミンを加えた栄養強化タイプも乳飲料です。
     このうち、切欠きを入れていいのは、「牛乳」と「特別牛乳」だけです。これで間違えることなく「牛乳」を買えるわけですが、調整牛乳や栄養強化タイプがジュースと区別がつかないのは、なんとなく微妙…。もう1カ所切欠きがあってもいい気がしますが、いかがですか?
     ともあれ、いわゆる牛乳には、日本人に不足がちなカルシウムがたっぷり、なおかつ効率的に吸収されます。コップ1杯で、成人1日のカルシウム摂取目標の約3分の1が摂れるとか。お好みの牛乳で骨粗しょう症を予防しましょうか。
    竹田幸代 消費生活アドバイザー。社会福祉法人日本ライトハウス情報文化センター サービス部勤務。きんきビジョンサポート(KVS)代表代行。
    写真二枚あり。キャプション「パッケージの「種類別名称」欄に「牛乳」と記載されている場合は(写真左)、半円形のくぼみ、「切欠き」がつけられている(写真右)。
  4. 2016年JBSフォーラム 音で触れ合う 第1回予選会の結果
     3月19日(土)、「2016年 JBSフォーラム 音で触れ合う 第1回予選会」が、東成区民センターで開催されました。
     この予選会には、視覚障害者約40名が参加。12月に実施される決勝大会への出場を目指し、それぞれが得意曲を披露しました(写真あり。男女1名ずつがそれぞれ歌っている姿)。
     ゲスト・ステージには、昨年の二大会の覇者、和田百合子さんと松本ちづこさんが登場。また、歌手の春奈佑果さんもその素敵な歌声で会場を盛り上げてくれました(写真あり。春奈佑果さん)。
     この予選会の模様は、4月4日(月)~10日(日)にJBSで放送します。放送時間などの詳細は、JBSのホームページでお知らせします。
    写真協力 池田安久
    見事に予選を通過したのは、以下16名の方々です。おめでとうございます!
    ●通過者(氏名/曲名)*出場順
    薩摩 義久さん/艶歌船 
    山本 進さん/冬子のブルース
    酒井 智彦さん/あんた
    岸田 修子さん/津軽平野
    寺本 マサ子さん/かしこい女じゃないけれど
    谷口 鈴代さん/海鳥哀歌
    仙波 和子さん/桜橋
    下平 雅美さん/糸
    濱方 繁正さん/紬の女
    比嘉 薫さん/縁
    上田 一裕さん/宗右衛門町ブルース
    長畑 孝一さん/落ち葉舟
    坂元 波江さん/ROSE
    藤本 健一さん/ダンチョネ港町
    白神 とみ江さん/人生花ごよみ
    恵美 昌代さん/かあちゃん
  5. 音訳ノート 第2回「新聞音訳の実際」 渡辺典子
     JBSが日本で唯一の新聞音訳放送を始めて約三十年。その間、聴きとりやすい読みを求めて試行錯誤を重ねてきました。時にはリスナーとボランティアが集まり、例えば写真の説明などはどのようにした方がよく伝わるのか、意見交換をしたこともあります。そして、双方の協力で新聞音訳のルールのようなものができたと言えます。著作権、新聞社の意向なども勘案して、現在では次のような約束事を日々の放送で実行しています。
    ・新聞に書かれていることだけを読む。
    ・音訳者の言葉は整理し極力少なくする(次の記事に移る際に「次です」ではなく、「次」とだけ言うことなど)。
    ・記事は最後まで読む。
    ・配信記事、社外の人の書いたもの・対談などは読めない。
    ・連載物は三回までのもの。
    ・写真はキャプションを先に読み、それから説明する。
     ところで、新聞「音訳」と言っていますが、「朗読」との違いは? 音訳は視覚に障害のある人のために視覚情報を音声化することで、書かれている内容を理解し音声で伝えることです。一方、朗読は書かれている言葉を音声でどのように表現するかに重点がおかれていると言えます。記事の内容を伝えることを第一義とする新聞は「音訳」という言葉がより適しています。
    渡辺典子 音訳歴40年以上の現役ボランティア。各地で後進の指導・育成にあたる。
  6. JBS日本福祉放送 番組案内
    ◆「IT情報アップデート」
     視覚障害者が使用する各種パソコンソフト、周辺機器の紹介。サービスの最新情報も。ソフトについては、インストールの仕方や使いやすくするための方法を紹介します。
    放送日 月曜日~日曜日 9時30分~10時00分 (再)19時30分~20時00分
    出演 青山金春(丸信テック)
    ◆「この道に生きて」(オンデマンド放送)
     戦後の激動を乗り越え、今日の視覚障害福祉の基礎を築きあげた巨匠たち。その歩みを辿ります。
    ラインアップ
    村谷昌弘(元日盲連 名誉会長)
    松井新二郎(元日盲社協 理事長)
    関野光雄(全日本鍼灸マッサージ師会 初代会長)
    本間一夫(日本点字図書館 創立者)
    聞き手
    川野楠己(元NHK、「盲人の時間」を担当。)
  7. 同行援護従業者(ガイドヘルパー)養成研修のご案内
     特定非営利活動法人日本福祉放送では、以下の要領で、同行援護従業者養成研修(一般課程・応用課程)を実施します。
    日程 【一般】 5月3日(火・祝)、4日(水・祝)、5日(木・祝)【応用】 5月14日(土)、15日(日)
    会場 福島区民センター
    定員 各19名
    受講料 【一般】 10,800円(税込)【応用】 8,800円(税込)
    *テキスト代(税込2,592円)別途。
    問合せ 特定非営利活動法人日本福祉放送 担当 森尾
    電話 06-4801-0171 ファックス 06-4801-7401 HP http://eye-eye.jp
    *日本福祉放送が運営する同行援護事業所「音友(おんゆう)」では、ガイドヘルパー登録も随時受け付けています。お問い合わせは、上記の連絡先まで。
  8. インフォ・ボックス
    ◆のこぎりでつながるバリアフリーコンサート
    日時 4月23日(土) 13~15時
    場所 奈良市中部公民館 5階 大ホール
    定員 300名(予約不要)
    参加費 任意の協力金
    内容 聴覚障害者のための音楽活動に取り組んでいる「のこぎり」演奏家・稲山訓央氏のコンサート。
    問合せ いちごビスケッツ 西口 電話090-1070-8653
    ◆平成28年 視覚障害関連団体 大会情報
     JBSでは、以下の大会を収録・編集し、放送する予定です。
    *団体名/大会名/場所/日程の順。
    ①日本盲人会連合/第69回全国盲人福祉大会/青森市/5月20日(金)~22日(日)
    ②視覚障害リハビリテーション協会/第25回視覚障害リハビリテーション研究発表大会/静岡市/6月17日(金)~19日(日)
    ③日本盲人社会福祉施設協議会/第64回全国盲人福祉施設大会/熊谷市/6月23日(木)~24日(金) 
    ④全国視覚障害者情報提供施設協会/第42回全国視覚障害者情報提供施設大会/熊本市/10月20日(木)~21日(金)
    *イベント情報をお寄せください。
     視覚障害関連のイベント情報をお持ちの方は、JBSまでご連絡ください。通信・ホームページ・放送などで広報のご協力をします。
  9. 編集後記
     渡辺典子さんの「音訳ノート」は、音訳を極めた人ならではの凝縮された表現で、感銘を受けます。そして、JBSの役割の重さを痛感します。(川越)
    ここまで

2016年3月号 No.22

JBS通信2016年3月号 No.22 JBSは視覚障害者向け専用ラジオ局です。
[発行]JBS日本福祉放送 (社会福祉法人視覚障害者文化振興協会)
〒534-0026 大阪市都島区網島町4-12
TEL 06-4801-7400  FAX 06-4801-7401  URL http://www.jbs.or.jp
発行責任者 川越利信   定価 1部 50円

目次
1.期待される 未来型医療とロービジョンケア
2.広告
3.リオ・パラリンピックに向けて①
4.消費生活あどばいっち 竹田幸代
5.JBSの聴き方
6.JBS日本福祉放送 番組案内
7.音訳ノート 渡辺典子
8.2016年 JBSフォーラム「音で触れ合う」 開催
9.同行援護従業者(ガイドヘルパー)養成研修のご案内
10.インフォ・ボックス
11.編集後記

1.期待される 未来型医療とロービジョンケア
17年秋、アイセンター開所予定
 世界の最先端を行く医療と福祉に関するシンポジウム「神戸発・未来型医療とロービジョンケア」が、公益社団法人NEXT VISION(ネクストビジョン)の主催で1月31日、神戸市内で約230名を集めて行われた。
 NEXT VISIONは、世界で初めてiPS細胞を利用して網膜の人への移植に成功した、理化学研究所CDBの高橋政代氏や国際的に著名な眼科医、三宅養三氏らによって二〇一四年に創設された法人。医療と研究を合体させ、合わせてロービジョンケアを行うという世界でも珍しい取り組みを目指している。
 その活動拠点となるのが、二〇一七年秋に、ポートアイランド内に開所予定のアイセンターである。
アイセンターの試み
 アイセンター構想は、高橋政代氏が20年以上温めてきた構想で研究、医療、ロービジョンケアの三分野から成る。再生治療だけでは医療は完成しない、研究とロービジョンケアを同時に融合させ、社会全体で視覚障害に起因する不利益を補い、社会参加を促そうという考え方。言い換えると、医療で対応できるものは手術等の医療で、そうでないものはケアで対応しようというもの。
 アイセンターの三つの土台から産み出される成果をリハビリテーションや社会実験として試みるのがNEXT VISIONの役割。
JBSで放送
 JBSでは、このシンポジウムの模様を収録・編集。オンデマンドで、いつでもお聴きいただけます。
 JBSのホームページでメニューから「オンデマンド」を選択。番組名を確認し、クリックしてください。
放送内容
第一部 講演「神戸発・未来型医療とロービジョンケア」(約60分) 高橋政代氏、三宅琢氏
第二部 パネルディスカッション
① 「視覚障害者の就労について考える」(約60分)
② 「視覚障害者の暮らしについて考える」(約60分)

2.ちょっとぜいたくなJBSの楽しみ方
音楽&JBSをUSENで!
USENは24時間のノンストップ放送で、500チャンネル勢揃い。
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月額使用料6,000円のところ→3,000円(税別)
お問い合わせ・お申込みはJBSまで。
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3.リオ・パラリンピックに向けて ①
 今年9月7日~18日、ブラジル第2の都市リオデジャネイロで障害者スポーツの祭典パラリンピックが開催される。南米で初となる今大会は通算15回目の夏季大会。2020年東京パラリンピックへの試金石としても注目される大会となりそうだ。
 今回からカヌーとトライアスロンが追加され、実施競技は全部で22。うち、視覚障害選手が参加する競技は、次の11競技。陸上競技、自転車(ロード・トラック)、馬術、視覚障害者5人制サッカー、ゴールボール、柔道、ローイング、セーリング、水泳、カヌー、トライアスロン。
 過去3大会(04年アテネ、08年北京、12年ロンドン)の日本選手団の総メダル数を見ると、52個→27個→16個と三分の一以下に減少。特に、陸上競技(18→12→4)や水泳(23→5→8)といった人気競技でのメダル数の落ち込みが激しく、リオ大会での奮起が期待される。
 厚労省から文科省への移管、20年の開催地決定、そしてスポーツ庁設置など、前回大会の頃と比べて、障害者スポーツを取り巻く環境は大きく様変わりした。追い風が吹いている今こそ、リオ大会を障害者スポーツの認知度を高める機会としたい。

4.消費生活あどばいっち
竹田幸代 消費生活アドバイザー。社会福祉法人日本ライトハウス情報文化センター サービス部勤務。きんきビジョンサポート(KVS)代表代行。
第1回 「どうして消費生活アドバイザー?」
 今回は記念すべき(?)第1回!自己紹介的なことを少し。
 もともとお買い物大好き!自分のニーズや好みに合うモノを探しまくって、ときには必要以上に買ってしまう!あ~楽しい!そんな私が「消費生活」というものを考えるようになったきっかけは今から13年前。自身の視覚障害が進行して、日本ライトハウスのリハビリテーション施設に通所し始めたころでした。
 ある日、全盲の友人が一言。「自動販売機も使えない、缶コーヒーも自分で買えないなんて小学生以下」。目からうろこでした。自動販売機の前で、スーパーの飲料コーナーで、足を止めては考えました。世の中には、こんなにたくさん自動販売機があって、たくさんの商品があって、なのに、見えないという理由だけで好きなものを選ぶことができないってどういうこと?
当時、施設利用者は百人以上。周囲を見渡してみると、ほとんどの人が同じ携帯電話。使いやすいと薦められるものは黒いモノばかり。記入するとき用のルーペは使いづらい……。視力が低下すると、選択肢が格段に少ない。そして、書籍で読んだ「視覚障害者は情報障害者である」の一節。これはいかん!!
 というわけで、視覚障害者の声を行政や事業者に届け、また、私たち当事者に情報が伝わり選択肢が増えるように、この資格を取ったのでした。
 そんな視点でこのコーナーを楽しくしていけたらなと思います。では、また次号で!

5.JBSの聴き方
1) インターネット・ラジオ(http://www.jbs.or.jp)
2) ケーブル・システム(USEN440 K-08CH)
3) 衛星放送(CS「サウンドプラネット」 K-08CH)
*2)、3)をご希望の方は、JBS日本福祉放送までご連絡ください。障害者手帳をお持ちの方は割引が受けられます。

6.JBS日本福祉放送 番組案内
◆「らくらく生活 ~もっと便利なモノかたり~」
 視覚支援機器を中心に、便利なもの、おいしいもの、楽しいものをご紹介します。視覚障害者の生活を「楽」に、そして「楽」しくする番組です。
放送日 月曜日~日曜日 20時30分~21時00分
出演者 山口成志(株式会社タイムズコーポレーション代表取締役社長)竹田幸代(消費生活アドバイザー)
◆「新刊ラジオ」
 ビジネス書から文芸書まで話題の書籍をピックアップ。株式会社オトバンク提供。
放送日 月曜日~日曜日 19時00分~19時30分
放送予定
3月7日(月)~13日(日) 
『焼きヨーグルトレシピ ―バター、生クリーム、チーズのかわりに 毎日使ってやせぐせ』
3月14日(月)~ 20日(日)
『小森谷くんが決めたこと』
3月21日(月)~ 27日(日)
『空に牡丹』
3月28日(月)~ 4月3日(日)
『付添い屋・六平太 龍の巻 留め女』
◆「今日の新聞」(朝刊・夕刊)
 JBSの人気番組「今日の新聞」では、毎日、生放送で全国紙三紙(朝日・日経・読売)を音訳しています。
放送日 毎日(休刊日を除く)(朝刊)10時00分~12時00分(夕刊)16時30分~18時00分

7.音訳ノート
渡辺典子 音訳歴40年以上の現役ボランティア。各地で後進の指導・育成にあたる。
第1回 音訳とは
 音訳とは、「音声訳」の略で、書かれた文字を視覚障害者のために音に変えることです。もちろん文字だけでなく写真や図表などのいわゆるビジュアル系といわれるものも、その内容を説明します。つまり、音訳とは、視覚を使えない人の「目の代わり」をすることです。音訳の対象は、専門書から新書、話題の本、週刊誌、通販カタログ、電化製品の説明書に至るまで、幅広くあります。
 私たちがJBSで関わっている音訳は新聞音訳ですが、他にもさまざまなかたちの音訳があります。
 例えば、録音図書や対面リーディング。前者は読むだけではなく、調査・校正・編集といった作業があり、何人もの人の目や手を経てつくられます。現在ではPCを使ってのデジタル録音が主流となりデイジー編集されたCDが利用されています。後者は音訳困難な本、早く内容を知る必要があるなどの理由で利用者と音訳者が相対して読み進めます。校正が無いのは新聞音訳との共通点です。
 ほかにも、自治体の広報紙の音訳など地域に密着した活動をおこなう音訳グループが各地にあります。同じ地域の人の声で読んでもらえるのは大変うれしいこととの利用者の声も聞きました。外出のままならない方のお宅へ伺う「音訳の出前」も地域ならではの活動だと思います。
 「音訳」という一つの文化を育み発展させる努力を続けていきたいものです。

8.2016年 JBSフォーラム「音で触れ合う」 開催
 JBS日本福祉放送が主催するカラオケ大会が3月19日(土)、大阪市の東成区民センターで開催されます。
 今年のJBSカラオケ大会は一年を通してのイベント。3月と7月に予選会をおこない、それぞれの上位15名とシード2名を合わせた計32名が、12月の決勝大会に出場します。 
◆第1回予選会 概要
日時 3月19日(土)12時45分~17時00分
会場 東成区民センター 小ホール 地下鉄千日前線・今里筋線「今里」駅から徒歩約3分。
参加者 視覚障害者40~50名 
第1回予選会の観覧・応援、大歓迎です。
*第1回予選会の参加申込みは終了しています。

9.同行援護従業者(ガイドヘルパー)養成研修のご案内
 特定非営利活動法人日本福祉放送では、以下の要領で、同行援護従業者養成研修(一般課程・応用課程)を実施します。
日程 【応用】 3月26日(土)、27日(日) 【一般】 5月3日(火・祝)、4日(水・祝)、5日(木・祝) 【応用】 5月14日(土)、15日(日)
会場 福島区民センター
定員 各19名
受講料 【一般】 10,800円(税込)【応用】 8,800円(税込)*テキスト代(税込2,592円)別途。
問合せ
特定非営利活動法人日本福祉放送 担当 森尾
電話 06(4801)0171 ファックス 06(4801)7401 HP http://eye-eye.jp
*日本福祉放送が運営する同行援護事業所「音友(おんゆう)」では、ガイドヘルパー登録も随時受け付けています。お問い合わせは、右記の連絡先まで。

10.インフォ・ボックス
◆ロービジョン・サポートフェア
日時 3月12日(土) 12時~16時
場所 神戸市立葺合文化センターおよび中山記念会館
参加料 無料
内容 医療講演「アイパッド、アイフォンを用いた新しいビジョンケア」(講師 三宅琢氏)、機器展示、ほか
問合せ 神戸アイライト協会 電話078(252)1912
◆災害対応リーフレット
・「災害が起きたときのこと、考えていますか?」
・「被災してしまったら」
日本ロービジョン学会が視覚障害者向けに作成した上の二種類の災害対応リーフレットが、同学会のホームページでダウンロードできます。
それぞれ、以下の5つの版でご利用いただけます。①カラー版②大活字版③大活字・白黒反転版④テキスト版⑤点字データ版。https://www.jslrr.org/information/disaster

11.編集後記
 点字、音声、活字、そしてホームページで、JBSの「今」をお伝えしていきます。お好みの方法でアクセスしてみてください。(川越)

2013年6月号 No.21

2013年5月号 No.20

2013年4月号 No.19

2013年2・3月合併号 No.18

2013年1月 JBS通信 No.17

2012年12月 JBS通信 No.16

以上で本文は終わりです。